去年の秋から、ずっと見たいと思っていたアケビコノハの幼虫。
関東では年2化だから、よーし、1化目を見つけるぞー、とフィールドでアケビを見れば葉をひっくり返していたのだが、5月1日になんと、自宅から数分のところにある、小さなアパートの生垣に!
5月ごろのアケビの葉裏には、ウンカのような小さい虫がたくさん発生する。お目当てのアケビコノハはダメでも、ウンカだけでもちゃんと撮影しておこうか、と思ったその時、ふと目をあげると、
「いた!」。
アケビの花にそっくりの、紫色を帯びた3センチほどの、チャーミングな幼虫の、目玉模様がこっちを見てる。
そして翌日。
もっといないかなあ、と見上げると、「いた!」
緑色と、薄茶タイプの4センチくらいのが!なんと2匹。
黒っぽいのより、こちらの色のほうが、アケビの葉のなかで見つかりにくいように思う。
こんなに色の違いが。
食草をさしたビンのふちに、尾脚で体を固定して葉を食べているようすがなんともかわいいのだ。
10日ほどしたある日。
あれっ?
緑色の1匹の体がなんだか白っぽくなって、おまけに葉の上に寝っころがってる・・・
蛹化が近いかな?
やっぱり。
数枚の葉を糸でつないで、そのなかにかくれている。
数日で蛹になった。
10日ほど遅れて、黒いのも蛹化の気配。
宙にうかした尾脚がこれまたかわいい!
3つの蛹、きょうあたり、そろそろ羽化が見られるかもしれない。
2化目は、ぜひ卵から観察してみたいなぁ。