鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

遠足でカメムシ授業?葛巻1日目

2014-11-06 15:30:20 | 日記

 2、6、8月と、今年3回訪ねた岩手県葛巻町の江刈小学校。

10月に学校林遠足があるというので、またまたお邪魔。

東京を一番の電車で出て、一路岩手へ。

なんとか遠足に合流できました。

ちょうどみんなは森のなかでお弁当を食べているところ。

ひさしぶり~また来たよ。

 

お弁当のあとは、頂上を目指してのぼる。けっこう急な細い山道をみんなずんずん上っていくけど

私は、・・・・ハア、ハア、ハア・・・・ま、まってぇ~

さすが山国のみんなの脚力はすごい。だいいち、合流地点まで私たちは車で行ったのだけれど

みんなはすでに学校から2時間以上かけて合流地点まで登っていたのだった。

 

何とか着いたー

名前がいいね、『天樹の森』。

ここで栗ひろいとカメムシ調査。

 

長島聖大さんが網をふるってスイーピングするのを尊敬のまなざしでみる子どもたち。

 

 

今度は吸虫管でカメムシを吸う!

 

 

カメムシ探しでおなかがすいたら帽子のツバを食べます、石川忠さん。

 

先生、もうそろそろ、山道を降りる号令をかける時間ではないですかぁ?

カメムシ探しに熱中して時間を忘れるA先生。

 

 

きょうの調査の成果。赤丸は新発見種だよ。

 

お弁当を食べた地点までもどったら、お待ちかね「カメムシ授業」がはじまる。

石川さんがだいじそうに長島さんに手渡しているのは、

2月からの調査で採集したカメムシの標本。

わあーーーすごーい!

みんなで見つけたカメムシがこんな本格的な標本になったんだー。

 

真剣にカメムシ授業。

 

えーと授業のあとは・・・・・・

帰る前にトイレね。

このすてきなログハウスは江刈小専用のトイレ。

でも、よく鍵が開かなくなるので・・・・・・先生が扉の前に待機していて、なかからSOSを出すと

力いっぱい開けてくれます~

 

わっ!私は夏休みにきたときにカメムシさがしをいっしょにしてくれた1年生のS君から、サプライズプレゼントもらっちゃったー!

先生の話によると、きょうS君は学校から2時間以上かけて歩く間に、道々花を摘んで、これをつくってくれたらしい。

野の花を栗の枯葉でラッピングするなんて、

青山フラワーマーケットや外苑前「FUGA」のアレンジメントデザイナーも「参りました!」というくらいのセンス。

うれしい~ありがとう!

 

 これからみんなはまた山道を2時間以上かけて学校に帰るんだけど、

私たちはゴメン、車で先に学校へ。4時起きで葛巻まで来たのでかなりヘトヘト。

 

 副校長先生から、「鈴木町長がお会いしたいので、役場まで来てくださいとのことです」

じゃあ、みんなが帰ってくるまで、江刈小学校で虫さがししよう。

シロヘリナガカメムシかな。

ツノゼミの仲間

 

坊主あたまなのでハバチの幼虫?と思ったけど、脚が8対あるので、ガの幼虫かなぁ。

真っ黒け、毛だらけの幼虫。

 

6月以降にみんなが集めたカメムシは、長島さんの指導をうけた先生たちが

防腐処理をして保存してくれている。

わあ、こんなにあるんですね!

ひとつひとつ、こんな風に記録してある。

 

思えば、カメムシ調査プロジェクトはこの廊下の展示からはじまったのだ。

今年はここまでできたね、と感無量のカメムシ博士たち。

 

町長さんにも、標本をみてもらい、今年の調査成果を報告。

人工減少が悩みの種の葛巻町。

この町に住みませんか?との熱いお誘いに、カメムシ博士たち・・・心が揺れているようでした。

 

日も暮れてきて、今夜の宿へ。

葛巻高原牧場にあるプラトーに泊まります。

室内にはこんな貼り紙が。

 

夜ご飯を食べてから、外の灯りを見に行くと

しっかり電線につかまって、こっちを見ているヒメヤママユ。

そばにあった卵は、このひとのかな?

 

盛りだくさんの葛巻訪問。まだまだ長くなりそうなので、2日目は次回に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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