ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

金木犀

2016-11-08 04:26:10 | 







秋は来て 花のかを知る 金木犀     夢詩香







*珍しく、字余りです。

写真は少し前に写したものです。もう今は、金木犀も終わってしまいました。あのきれいな香りを楽しめるのは、ほんのつかの間ですね。でも毎年うれしい。

「か」をひらがなにしたのは、「香」も「価」も入れたかったからです。「顔(かほ)」もある。日本語はこういう遊びができるのがいいですね。17文字に入れられる意味が格段に増える。

近くの空き家の庭に、青々とした涼しい木がありました。わたしは最初にそれを見た時、クスノキか何かの木だと思っていたんだけど、秋がくると、薄だいだい色の小さな花がたくさん咲いて、香りを放ち始めて、金木犀の木だということがわかったのです。

それを見たときは、ちょっと感動でした。男の子だとばっかり思っていた子が、女の子だったという感じで。

花の正体も真価も、花の咲く季節が来てみないとわからないものですね。

上の子は、女の子っぽい男の子です。それはいたずらっ子で、活発な子なんだけど、感じ方がどことなく女の子っぽい。繊細で、けっこう複雑なことを考えている。

難しいことに対して、自分を守ろうとするやり方が、どことなく女の子っぽいんです。どういったらいいかな、わたしの感じ方なんだけど。男の子だったら、ここで乱暴な口を利くものなんだろうというときに、あの子は黙るんだ。そして自分の中で自分の気持ちをかみしめてる。わたしには何も言わない。

それは悪いことじゃない。あの子の良さなんだ。きっとあの子の中にも、季節が来たら咲く金木犀の花のような、何かがあるに違いない。

それを大事にしてやりたい。







コメント (2)
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