うすびかり する白玉を 魚は飲み 真の色に わたつみを染む
*今日は美しいのをあげましょう。これは6年前にわたしが詠んだものです。ツイログで過去のツイートを探っていた時に見つけたのですがね、このころは絶好調で、いくつもいいのが詠めていました。これもそのころの傑作と言えましょうか。
ファンタジックな映像がうかびあがり、解説するのが無粋なような気がしますが、やってみましょう。うすびかりする白玉とは、かのじょが詠った救いの白飴のことです。救いの白飴とは、ただただ愛のみで、人類に本当の自分自身を教えた、かのじょの甘い救いのことだ。
その白玉を飲んだ魚は、自分自身に目覚め、海を真の色に染めてゆく。今は、嘘ばかりが繁栄して、偽物の人間が幅を利かせている世の中だけれども、いずれ人間はみんな、本当の自分に目覚め、世界を美しく変えていくだろうと、そういう歌です。
テレビなどを見ていると、本当の自分を嫌がり、偽物の美貌をかぶって、悲しいくらい着飾った嘘の人間が、たくさん踊っていたりするのですがね、いずれああいうのもすたれてゆく。無知無明の時代に、人間が迷い込んでいたきらびやかな幻として、捨てられてゆく。もう人間はみんな、本当の自分に目覚めてゆくのです。
本当の自分に目覚めたら、人は自分が愛そのものであることに気づく。人間は、自分を愛によってやってゆき、この世をすばらしい愛の世界に変えてゆくのです。ファンタジーではない。それはもう現実に起こり始めている。
うすびかりする白玉、救いの白飴を飲んだ魚が、今海の中でたくさん繁殖しているからです。それはもうすばらしい勢いで、人間が本当の自分に、目覚め始めているからです。