
春は来て 目覚めのころと 知りつれば すぎゆく風に まよひを捨てよ
*今年の冬はことのほか寒かったですが、2月に入ってその寒さも少し揺らいできたような気がしますね。
去年の今頃は、野のすみなどにオオイヌノフグリやホトケノザなどが咲き始めていたのですが、今日それを探してみても、まだ咲いていませんでした。春の歌ですから、おずおずとほころび始めた小さな野の花の写真など欲しかったところですが。
しかたないので、去年のコデマリの花の写真を採用しました。
春は、はじまりの季節です。冬の寒さが壊れて春の温かさが来るとき、人間も花と一緒に目覚めて、何かをしたくなる。
新しい自分を立てて、新しいことをしたくなりますね。
今は人類の目覚めの時代です。寒い冬の時代に、自分を迷っていた人間が、春咲く花のように一斉に目覚め始めている。自分とは馬鹿なものだと思っていたが、そうではないのだと。自分はすばらしいものなのだと。春の光のような神のささやきに導かれて、人間の魂が一斉に自分に目覚め始めている。
そして高みに向かって伸びようと活動を始めている。
人間の春の始まりです。みんながすばらしい人間となり、迷いの衣を脱ぎ捨て、飛び立っていく。
こんな時代に、いつまでも嘘の自分にこだわって、眠っていてはいけません。吹いてくる春の風の中に、迷いを捨てて、本当の自分に目覚めなければ。そうでなければ季節の巡りにおいて行かれます。
もう人間の迷いの時代は終わった。冷たい冬の嵐は止んだ。人間は心の嵐の中を耐え抜いてきた自分を抱きしめ、新たな自分の新たな時代に踏み込んでいくのです。
人類の青春が始まるのです。