人形を 打ち捨つるごと このわれを たれ知らぬ野に 捨てて逃げたき
*今週は2首ほど詠めました。いろいろと馬鹿の妨害がある中、なんとか努力しています。添島の方も苦労しているようです。なかなかすっきりと良いものが詠めないと。それでも毎日やるのが尊いのだと、がんばっているようです。逆風の中を突き進んでいくのも、結構面白い。自分というものが磨かれて、新たなものが見えてくるような気がします。
表題の作は、わたしのものです。自分の罪の大きさと、やってしまったことの情けないほどの低劣さに、その罪ごと自分を捨ててしまいたいと願っている馬鹿の気持ちを詠んでみたものですが。
自分から逃げられるわけがありません。自分のやったことは、自分のやったこととして、必ず自分に返ってくるのです。その自分から逃げて、真実を逆さまにしようとすれば、余計に罪が深くなる。それは痛ましいほど苦しい運命を、自分の未来に呼び込むことになるのです。
苦いことをしたことのない人間などいないが、それにしても馬鹿なことをやりすぎてしまった。その自分がつらいのはわかるが、逃げてはなりません。すべての罪を正直に認め、受け入れ、自分を立て直していくべく、自分の未来を愛に投資していくべきです。
いつでも、過去より未来の方が膨大に大きいのだから、その未来をかけて、みなのために良いことをしていき、自分の罪を清めていくべきなのです。
それが最も正しいことなのだが。
馬鹿はどうしても暗い方に迷い込む。自分の罪の醜さに絶望して、間違ったことをまた繰り返す。自分の罪から逃げて、ほかのものに罪をなすりつけようとするようなことを。
苦しいですね。混沌の闇に迷うた魂を、正しい方向に導くのは、本当に難しい。
ですが叫び続けていきましょう。自分から逃げるなと。どんな情けない罪を犯したものでも、自分で自分を見捨ててはいけないと。
罪に染まった自分を救えるものは、自分しかいないのです。