ささくれを 負ひし心の むず痒さ 夢詩香
*昨日の続きみたいなことですね。
男の人っていうのは、常にリードしてないといけないみたいなとこがあるから、ちょっとした失敗もできない。でも人間というのは、失敗する生き物だから、どういうことになるかというと、絶対に失敗を失敗と認めないってことになるので。
ウチの亭主もそうですよ。ほんのちょっとしたことでも認めないんです。食器棚を移動するなんてことでもね、わたしがこっちがいいっていうのを、わざわざだめだと言うためにだめだと言って、別のところにおいて、それがかなり不便になっていて、だいぶみんな困ってるんだけど、本人が間違いを認めないものだから、仕方なくみんな我慢して付き合ってる。
そういうことがよくあります。
本人も、わかってないことはないんです。みんなが困ってることはわかってる。けど、それを認めると、男のコケンに関わるから、何にも言わない。でも本当は常に苦しいんだ。
心の中に、ささくれみたいなものができて、それが常にむず痒い。そんなことが苦しいから、またよけいに虚勢を張ったりする。
間違ったことは素直に間違いだと認めて、頭を下げて改めたほうが、ずっと楽だと思うんだけど、そんなことができないんだ。
それって絶対にいいことじゃないって思うんですけど、男の人は改めることもできないみたいですね。