藤沢周平氏の幻の短編が文庫本になり、さっそく読みました。
2006年の1月に作家デビュー以前作品が見つかったと、当時の話題になっていました。その15作品です。
○こけしづくりの父を乗り越えられない、ライバルへの引け目があるなど、打ち破れない木地師職人と、渡世人の兄、兄妹のように育った娘との想いの中で、新境地を開いていくのですが。挫折しながらも、助けられながら、職人として目覚めるすがらを描いています。こころが暖かくなります。
○三年待って堅気になって帰ってくると言いながら40年過ぎ、名のらず、自分の子の危機を救い去っていく、香具師もいいですね。切ない思いが伝わってきます。
松本清張の徳川家康に翻弄される、家臣を描いた作品。これを読むと、毅然と闘った石田三成の潔さが浮き出ます。
2006年の1月に作家デビュー以前作品が見つかったと、当時の話題になっていました。その15作品です。
○こけしづくりの父を乗り越えられない、ライバルへの引け目があるなど、打ち破れない木地師職人と、渡世人の兄、兄妹のように育った娘との想いの中で、新境地を開いていくのですが。挫折しながらも、助けられながら、職人として目覚めるすがらを描いています。こころが暖かくなります。
○三年待って堅気になって帰ってくると言いながら40年過ぎ、名のらず、自分の子の危機を救い去っていく、香具師もいいですね。切ない思いが伝わってきます。
松本清張の徳川家康に翻弄される、家臣を描いた作品。これを読むと、毅然と闘った石田三成の潔さが浮き出ます。