JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

私のルーッの地での「米騒動」の持つ意味。民主文学8月号

2018年07月13日 | Weblog
私の北海道の実家は、「越中屋」旅館を祖母が仕切っており、「お膳運び」は私と弟の仕事でした。祖母の口癖「内地は良いところ」とはなんだったのか?
 民主文学8月号に、私の友人である、中村光夫氏が奥様の出身地が富山市だったことから、「米騒動」が現代に生きる意味を3年間にわたり、たびたび現地視察などを行った研究成果を発表しています。
 米倉から米俵の積み出しを沖仕に抱きついてまで、阻止した女性達のたくましさは、朴軍事政権に衣服を脱いで治安部隊と対峙した、韓国の女性達の姿と共に、日本の庶民の闘う伝統を認識させてくれました。
 そして、民衆の運動が、行政に貧民救助制度を作り、実施させる力となったことなど、その歴史的意味を掘り起こしています。
 井本三夫氏の「米騒動から百年」は、その国内外の背景と意味を大きな歴史的スケールで解明しています。
  富山の一つの運動としてではなく、それを前後する全国的な大正デモクラシーの思想・文化・市民運動として描いています。
 そして、こうした、思想・運動の発展が、日本共産党誕生へとつながるきっかけのひとつになりました。
 一読の価値ありです。