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不破哲三さんの「マルクス弁証法観の進化を探る」第二回目。
高校の時SF少年だった私は「レンズマン」というスペースオペラ小説をシリーズで読みました。宇宙防衛隊が主人公で、今展開しているたたかいは、客観的な事実ではなく、頭の中で起きていることだ。というストーリー展開に、「客観的世界」は現実か?とずいぶん考えて事があります。
不破さんは、マルクスのヘーゲル批判の特徴として「『抽象的なものから具体的なものへ上向する』家庭は、人間の思考が現実の世界をより深く理解する認識の進化・前進の過程であって、客観世界の成立の過程では決してない」を取り上げています。
資本論第一巻が草稿1857年から完成1867年するまで、10年が経過しています。それまでの経済学を徹底的に研究しつくした時間とともに、現実の社会変革の先頭にも立ち、ボナパルトの手先による、反共攻撃に反撃するだけでなく、政治論説そのももも徹底的に分析解明することに2年を費やしたとのことです。
マルクスは、変革者の立場で、資本論を書いたということでしょう。