マルクスの功績は、人間社会の発展にも科学の視点を取り入れたことにあると思います。科学は「法則」を明らかにすることですが、人間社会にも個々の人々の思想や行動の背景に法則があることを発見しました。
日本共産党の市民と野党との共同への姿勢は、遠い未来社会への独自の展望とともに、庶民・市民が一歩一歩社会を動かすという、哲学の基礎的な思想に基づき、その根拠となる経済学・これまでの教訓を生かした社会変革論という揺るぎない土台から生まれていると思います。この9月から出版される新版「資本論」は、日本と世界の社会発展の法則性と一人一人が社会変革に立ち上がる意味を深くとらえることができるのではと思っています。