擬宝珠の花が咲き始めた:
やっと、3年目の快挙である。待った甲斐があった。大きな株の立派な花をつけた擬宝珠が、たくさんの種をつけていたので、散歩の時に、一寸、花泥棒ならぬ、種泥棒で、戴いてきて、鉢に種付けをしたところ、そのうちの一つが、大きな葉を茂らして、昨年の冬には、その大きな葉が、見事に枯れ果てたにも関わらず、今年の春には、更に、大きな葉と茎を拡げ始めた。その勢いたるや、雨が降る度に、ますます、大きく成長し始めた。ひょっとすると、花が咲くかも知れないという期待がおおいに、膨らみ始めたところ、気が付くと、真ん中から、すっくと、突然、一本太い茎が天空を目指して、真っ直ぐに、直立し始めた。そして、どんどん、その太さを増すにつれて、ベランダの手摺りの高さを超す勢いになってきたとみるや、その中心に、花芽が硬く、蕾に、なってきた。更に、日々観察していると、いよいよ、小さな花を咲かせ始めた。これは、今までみてことのある擬宝珠の花とは、著しく、異なるようである。毎日、愉しみになってきた。梅雨の雨の中で、まるで、その恵みをひとり、享受しているかの如き成長である。暫くは、その花を愛でる心の余裕を愉しみたい。驚くほど、凄い花の存在感である。