数年前に、居酒屋で、一寸癖のある味の山うどのきんぴら炒めが、出されたことがある。何とも、そのほろ苦い味が、日本酒の肴に、実に、合うのである。基本的には、ゴボウのきんぴら炒めと作り方は、共通している。皮を剥いで、酢水に浸して、アクを抜き、細切りにして、茎だけでなく、葉の部分も、すべて、利用できる。ごま油で、少々、香り付けをして、炒めながら、そこに、男の料理だから、万能調理ヘルパーであるだし汁を、適当に、調合して、味をしみ込ませつつ、酒の肴であるから、一寸、濃い味に、醤油を少々、たらして、味を調えて、終わりである。随分、前処理の手間の割には、出来上がった量は、何とも、少ないような感じがしないものでもない。何か、がっくりしないでもないが、、、、、。津南町の雪下馬鈴薯で、想い出したわけではないが、津南醸造所のお酒があるのを想い出し、お猪口で、一杯と洒落込むことにする。白胡麻でも掛ければ、更に、薫りと口に残る山うどの苦みが、何とも、味わい深くなることであろう。次回は、胡麻を忘れないようにしなくては、、、、、。と思いつつ、又、一杯、又、一杯と、杯がすすむ訳が、食べるに従い、分かる気がする。歳をとってから、好まれそうな、一寸、贅沢な酒の肴である。
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