注文の多い芸術家

母の携帯に異常な興味を持っていた娘。

これでは娘の前で携帯を触ることなど不可能だったため、

なんとか古い携帯でも楽しんでくれる方法を考えた。

それは



・・・



・・・・・




カメラ機能



(r[◎]≦)q




娘用の携帯（電話機能は使えないが）、

母にとって初めてのカメラ付携帯だったので、

その機能を娘に伝授。


案の定、娘はその機能の虜に♪


(≧▽≦)




母を撮り、

ぬいぐるみを撮り、

ぬいぐるみの身体の一部だけを撮り、

洗濯物を撮り


・・・


と目に付くもの全てが被写体に。

シャッターを切る時にぶれていた手も

回数を重ねる毎に上手になってきた。

本人なりにアングルも考えている様子。

かなり夢中のようだ。



・・・


平日。母と娘、２人で夕食。


夕食を母より早く終えた娘。

カメラ機能で母を撮り始めた。


娘：「はい、ちーじゅ♪」

母：(*´▽`*)


娘：「はい、おかあさん、『ぼーの』して。」


母：ΣΣ(゜Д゜;)!


母：『ボーノ』（イタリア語：『美味しい』）で、人差し指で頬をぐりぐり♪



実はこの『ボーノ』娘の離乳食が始まった頃に教えていた。

最近あまりやっていなかったのだが、

覚えていたことにびっくりした。


娘：「へんなかお。」


母：Σ(￣ロ￣|||)　ガビーン



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それは直しようがない。



こうして注文の多いカメラマンの撮影は続いた。


携帯のメモリーが一杯になり、

途中からは保存できなくなっていたけど・・・。



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