目覚めると外は“白銀の世界”などという綺麗な表現よりも、また除雪か?という現実の苦労が頭をよぎりました。昨夜も重い湿った雪で腰がくたくたになりましたが、今朝の降雪(量)はいつもより多く、“投げる”場所に苦労しています。
早く、プラス気温にならないか、と願っています。
除雪で疲れ切った身体でしたが、今日から2月定例(予算)議会が始まるので気持ちを切り換えました。
岩倉市長の市政方針と山田教育長の教育行政執行方針を聞きながら、代表質問の通告内容を考えていました。
が、その直後に「市内中学校事務職員による金銭着服について」の行政報告がありました。早速、質疑に入り、私は2番目(午後1番)に質問しました。(貼付写真)
行政報告は事前には配布されず、議場配布となります。それだけに 、質問準備は通告制とは違い、その場の問題意識で質問しなければなりません。(即興型質問)
私は6点ほど登壇して質問しました。
そこで、理解できない行政解釈を知りました。行政報告には、“金銭着服事件”と記載していながら、前者(金沢議員)の質疑を聞いていると答弁では“事件”ではなく“事故”と何度も繰り返していました。私は、改めて、「今回の金銭着服問題は“事件”なのか“事故”なのか」と質問すると、教育長は「教育現場で発生する問題については道教委の見解は事故と解釈している」と言い切りながら、不安な顔をして行政報告の文書の記述を見ていました。“事件”と明記しながら、口頭では“事故”と区別することに最後まで“拘る”理由が理解出来ませんでした。
2点目は、“金銭事故等防止のための会計事務改善マニュアル”というものが胆振管内公立学校会計事務改善検討会議(2009年2月)で作成しています。少なくともこのマニュアル通りに実務を行えば、着服は出来ない仕組みになっています。ところが、今回の事件は、その前年(2008年)から行われていたのです。当該中学校を含め市内のすべての中学校では作成されているにも関わらず、「何故、こうした問題が発生するのか?」と伺うと、「手口が悪質。校長の印鑑、金庫のかぎは自由に開けることが出来る体質で、銀行から出金払い出し用紙をたくさん貰ってきて、校長印を事前に押して、必要な時に引き出していた・・・」と学校管理者のズサンさ、それを上回る悪知恵。
今回の事件で改めて、マニュアル作成と現実業務の乖離に驚きました。市役所内にはたくさんのマニュアルがありますが、それが活用されなければ何の意味もありません。
再発防止策は、例え私費(教材費、PTA会費)であっても、校長の決裁というチェック機能を生かすことです。基本原則に立ち返った金銭管理を行うことです。
今回の事件ではマスコミ報道で学校名まで出てしまいました。それだけに、再発防止、チェック機能の強化を全校が取り組まなければ市民の信頼回復は得られないことになります。心配なのは、PTAを担当する先生や会計を含めた保護者への影響が懸念されます。