宝くじの歴史は寛永年間正月7日、摂津箕面(大阪府)竜安寺観音堂で富会(とみえ)というのが開かれていたのが始まりと知られています。
宝くじとして発行されたのは昭和20年10月でした。
大人気で東京東中野駅前では偽物が売られたり。
外れくじ4枚で煙草の「きんし」10本と引き換え。
抽選は三越本店のホールでパイプオルガンのアトラクションがあったそうです。
即決のスピードくじは1枚2円で百貨店にあり。最高賞金10万円、景品は煙草の「きんし」やキャラコ生地。
インフレ最中の配給時代、明日の1000円より今日が大事と生まれたスピードくじ。
「1本引いて煙草にしょう」とのキャッチフレーズで全国に発売されました。
昭和21年に煙草引換券付き政府くじが発売されました。
スピードくじに次いで雑くじも誕生しました。
1 野球くじ 球場で人気
2 三角くじ 街角でチョイと
3 クローバーくじ 番号の代わりに4つ葉のクローバーの数で当てる。
4 競馬くじ 競馬場で
5 劇場くじ 劇場で
6 相撲くじ 国技館で
7 宝 券 (この年限り)
8 会いの子くじ 府県でも発行計画。まだ認められていない7月、和歌山県が政府くじに復興資金の領収証をつけて売り出したので会いの子
という。
地方くじの第一号は福井県で、福井復興で「ふくふくくじ」と云った。
以後乱立するも、人気が落ちて地方が合体したり。
昭和23年発行の宝くじです。
3㎝×7㎝と4・5㎝×9㎝、小さなお札といった感じです。
昭和23年10月15日抽選。(30円)
1等 100万円 20本
2等 50万円 30本
3等 10万円 50本
4等 5万円 100本
5等 1万円 200本
6等 千円 3000本
7等 百円 10万本
8等 20円 300万本
甲賞 絹サージ服地1着分
乙賞 ホームスパン服地1着分
計 3,109,400本
昭和23年11月5日抽選。(20円)
1等 50万円 50本
2等 10万円 50本
3等 1万円 500本
4等 1000円 5000本
5等 100円 10万本
6等 20円 200万本
計 弐百拾万五千六百本。
昭和23年12月31日抽選。(30円)
1等 100万円 40本
特別賞 50万円 80本
2等 10万円 200本
3等 5万円 160本
4等 1万円 800本
5等 1000円 4000本
6等 100円 20万本
7等 20円 600万本
甲賞 西陣御召 1反
乙賞 高級銘仙 1反
丙賞 絣銘仙 1反
計 6百弐拾万八千弐百八拾本
と書いてあります。