21cm×15cm 画帳です。
最後のページ、持ち主でしょう。
見開きです。
私には「粋」の字しか読めません。
画家の方々に描いてもらわれたのでしょうか。
各ページの絵にそれぞれのサインがあります。
白髪、まゆ、ひげなど白い部分はすべて紙の白をそのまま使った技法で、計算された筆使いに感心しました。
薪を背負って家路につく人の、晩秋の寒さに鼻水をすすってるような風情が伝わってきます。
生まれたての小雀が、ママ、ママと不安げに親を呼んでるような春です。
どっさり雪に埋もれた山里です。
外来種のいない、のんびりした夏です。
独りぼっちでも寂しか(鹿)ないよ。
忙しそうな燕です。
このサイン、昭和40年代に和菓子の箱のかけ紙の絵のサインで見た記憶があります。
山里に、秋が忍び足でやって来ます。
以上で画帳はおしまい、1ページの余白もありません。