レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。

画帳 1

2018年01月31日 14時27分52秒 | 浮世絵 絵草子 古本 古教科書

21cm×15cm 画帳です。

最後のページ、持ち主でしょう。

見開きです。

私には「粋」の字しか読めません。
画家の方々に描いてもらわれたのでしょうか。
各ページの絵にそれぞれのサインがあります。

白髪、まゆ、ひげなど白い部分はすべて紙の白をそのまま使った技法で、計算された筆使いに感心しました。

薪を背負って家路につく人の、晩秋の寒さに鼻水をすすってるような風情が伝わってきます。

生まれたての小雀が、ママ、ママと不安げに親を呼んでるような春です。

どっさり雪に埋もれた山里です。

外来種のいない、のんびりした夏です。

独りぼっちでも寂しか(鹿)ないよ。

忙しそうな燕です。
このサイン、昭和40年代に和菓子の箱のかけ紙の絵のサインで見た記憶があります。

山里に、秋が忍び足でやって来ます。

以上で画帳はおしまい、1ページの余白もありません。