今日、綺麗な夕焼け空を見ていて、ふと!
子供の頃に、父が話して聞かせてくれた
狐の話を思い出しました
父の話・・それは、狐に騙された村人の話です
ある村人が、ある日、町まで買い物に行きました
買い物を済ませ、魚篭に買ったものを入れて背負い
我が家へと帰る途中のことでした。
村人は山道をテクテクと歩いて帰っていました。
途中で疲れたので、道端の岸に腰掛けて休んだのです
そして、休んでいると・・西の空が真っ赤な夕焼けに染まったそうです
村人は「綺麗だな~っ」と、しばらく夕焼けに見とれていました
しかし「あれっ・・まだ昼間なのにどうして夕焼けになったのだろう」
と不思議に思いながら、腰を上げて帰りかけました。
そして・・ふと・・魚篭の中を見ると・・有りません
お店で買ったあの・・油揚げ・・が無くなっていたのです
「しまったー! 狐にやられた~」と村人は悔しがりました。
「狐がね、油揚げが欲しくて、人を騙したんじゃと!」とこんな話でした。
楽しい話を聞かせてくれた父の声と、真っ赤に染まった夕焼けのシィーンが
なぜか不思議に、私の心に残っています。
狐が人を騙す話・・父が聞かせてくれた話でした。
(写真・・すみれの花)