弥生三月の雨 2006-03-23 | 詩 音もなく・・静かに・・静かに 霧のように・・降り続く弥生の雨 傘を持つ手が冷たく濡れた この雨に心まで濡れぬよう コートの衿を立て・・足早に歩く・・ でも・・もう川辺の柳は 黒い枝に若草色の新芽で春を告げていた そして・・その枝を霞む川面に延ばし 優雅に・・しっとりと・・優しく揺れている 冷たい雨だけど 春も一緒に降りてくる弥生三月の雨 (写真・・雨の日の元安川と柳)