ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

歌舞伎座 六月大歌舞伎

2007年06月15日 | 観た
當る六月。歌舞伎座大歌舞伎。



今回の歌舞伎座詣でのお目当ては、もちろん染様のご子息、齋くんの初お目見えです。
気が付けば東京に居た3日間、ずっと歌舞伎座に通っていました。
好きだねー。自分でも呆れます。

さて、順を追って感想など。

〈6月12日〉
一幕見
侠客春雨傘



観るつもりはなかったんだけど、ちょうど始まったばかりだって事で、幕見席までの階段をダッシュ!
ぜぇはぁと息を切らして席に座ったら、ちょうど幸四郎おじいちゃまに連れられて、齋くんが花道でご挨拶している所でした。
舞台にあがった齋くん、歌舞伎座の天井に何か気になるものでもあったのか、ずっと上を見ていて、
それをおじいちゃまに直されていましたね。
(前を向いて、気を付け!)って何度おじいちゃまが諭しても、上を向いてばかり。
そんな様子も可愛らしく・・・
梅玉さんの音頭での一本〆も、ちゃんと「よぉ~~」の部分で両手を開き、
「パパパンパパパンパパパンパン」で、オテテをパチパチ。
お辞儀を何度も繰り返して、バイバイと手を振りながら退場となりました。
いやー、あまりに齋くんの様子が可愛くて、それ以降のお話が飲み込めませんでした。

夜の部
元禄忠臣蔵~御浜御殿綱豊卿~
二幕目三場での綱豊卿の仁左衛門さんと、助右衛門の染様との会話が見どころですな。
主君の仇を討ちたいと考える助右衛門をからかうかのように挑発する綱豊。
最初は恐縮しっぱなしの助右衛門が、綱豊の挑発に乗って反論していく所でジーンとしてしまった。
四場での能の扮装をした仁左衛門さん、素敵過ぎる
さすが孝夫時代から何度も演じていらっしゃるだけあって、隙がないって感じ。
もう素晴らしくいい目の保養になりました。

盲長屋梅加賀鳶~本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで~
この演目、私が初めて歌舞伎を観に博多座へ行った時に上演されていた作品なんです。
今からちょうど6年前の6月の事。思い出の演目ですな。
今回は3階席で観ていたので、本郷木戸前の口上部分は殆ど見えず・・・。
花道にぞろりと揃った、いなせな鳶のお阿兄さん方。観たかったなぁ。
この見どころはやっぱ最後のだんまりですね。
見えているのに見えない振りで、スローモーションでの捕物は、そこここで笑いを誘っていました。

新歌舞伎十八番の内 船弁慶
染様が静御前と平知盛の霊の二役。
知盛って義経千本桜で碇担いで死んじゃう人だっけ?
歌舞伎のお話って、色んな所で色んな人が繋がってたりするから面白いよなー。
はっきり言って、染様の女形はあんまり好きじゃない。
立役の迫力ある染様の方が好きなのです。
なので、この船弁慶では後半、真っ青な隈取をした知盛が出て来る後半が楽しみでした。
しかも弁慶が幸四郎パパ。
パパに胸を借りて、力強く舞う染様を観れて幸せでした。

〈6月13日〉
昼の部
妹背山婦女庭訓~小松原・花渡し・吉野川~
有名な作品なので、何度かテレビでも観た事あったんですが、大作なだけに上演時間が長く、やや眠気が・・・。
吉野川の舞台装置には目を見張りました。
しかもこの演目は両花道があります。
上手と下手の花道で、セリフを言い合う藤十郎さんと幸四郎パパの貫禄には、さすがに眠気も吹っ飛びました。



閻魔と政頼
政頼役の吉右衛門丈が松貫四のペンネームで書いた作品です。
昨今の人間が、なにやかやと言い訳して、地獄へ行かず極楽の方へばかり行ってしまう。
それを何とかしようと、閻魔自ら人間の詮議をしようと待ち構えていた所に、やって来たのは鷹匠の政頼。
鷹匠と言う殺生を生業としてきた政頼。
何とか閻魔に言い繕って、極楽へ行こうと思案します。
吉右衛門丈が「基本は笑いです」とおっしゃられるだけあって大いに笑えるお話でした。

侠客春雨傘
この日はしっかり観れる侠客春雨傘。
いつもお世話になっているIさんにお願いして取ってもらったお席は何と4列目。
しかも染様のど真ん前じゃないですか!最高ですっ!
この日の齋くんは、羽織の裾をピラピラと捲ってました。
前日と同じ様に、幸四郎おじいちゃまから(気を付け)って言われてましたがどこ吹く風。
一本〆もバッチリ決まり、「頑張るぞ!」の掛け声も勇ましく帰って行きましたが、
その時、2階のお客様に向かってもバイバイを!
さすが役者の子だわーと感心しましたよ。
前日は全く頭に入らなかったお話も良く分かりました。
暁雨役の染様のお姿。
こういうお役の姿が一番好きです
大満足で昼の部終了しましたー。

〈6月14日〉
一幕見
侠客春雨傘
この日は母と一緒に、昼から寄席を観て、侠客春雨傘を観る為に3時ちょい前に歌舞伎座へ到着しました。
12日に来た時はそうでもなかった幕見席ですが、この日は行列。
「もしかすると立ち見かもしれませんよ」と言われながらチケットを買って、
母を連れて幕見までの階段をよっこらよっこら登って行きました。
しかもこの日は荷物を抱えていたので、4階までの道のりが更に遠く感じましたよ。
幸い上手の一番端の方に2席確保。
母は初めての歌舞伎座と言う事で、幕見席でしたがやや興奮気味でした。
この日の齋くんは、草履がちゃんと履けていなかったのか、足元をしきりに気にしていました。
毎日違う事が気になる齋くん。
もう毎日観たくなりますねー。



と言う訳で、3日間通い詰めた歌舞伎座。
母のおかげで初お目見えに立ち会う事が出来たし、本当にラッキーでした。
コメント (2)
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