続いて夜の部。
夜の部ももちろん立ち見席までいーっぱい。
さてこちらは中村屋の定式幕。
一般の定式幕は白・黒・茶なんだけど、中村屋さんのは特別に白・黒・茶なんですね。
なんでこの色なのか、昔由来を聞いた事あったけど、忘れた。ははは。
気になる人は自分で調べて。
「鈴ヶ森」
悪をたくらむ雲助達が、悪いのにどっか間抜けていて滑稽で面白い。
そんな中に現れる七之助君の白井権八。
うーん、白い!細い!!
折れそうな華奢な腕で、悪人達をバッタバッタと切り倒すのがカッコイイですね。
口上
※中村勘太郎休演
勘太郎君が抜けた口上は、やっぱりさみしかった。
勘三郎さんが、勘太郎君が抜けた事について、謝っていらっしゃったけど、
「必ずまた3人で博多に来る」と仰ったんで、
早く勘太郎君の足が治るように祈りながら待つ事にしましょう。
芝翫さんのご挨拶で、「今月の博多座は、柿落とし以来の大入り満員だった」って仰ってました。
そりゃチケットも取りにくいわなー。
弥十郎さんは、8月に中洲大洋である、シネマ歌舞伎「野田版鼠小僧」の宣伝。
ふふふ、それこそ今日、中洲大洋で前売り券を買ってきたのだ。抜かりはないぜ。
弁天娘女男白波
※浜松屋倅宗之助→中村芝のぶ
七之助君の宗之助の替わりに、芝のぶちゃんの宗之助だった。
七之助君もお役が二つ、それも全くやった事のない雨乞狐が増えたんで、
こちらのお役を削ったんでしょうね。
これはもう、勘三郎さんの独壇場。
お客さんも勘三郎さんの一挙手一投足を欠かさず観てました。
細かい所でウケるウケる。
みんな本当に勘三郎さんを待ってたんだなーと思いましたよ。
雨乞狐
※野狐・雨乞巫女・座頭・狐の嫁→中村七之助
※小野道風→中村勘三郎
やはり踊りは勘太郎君の方が巧いけど、
七之助君もすごい頑張りで、観れるようなものにはなってた。
奥の奈落からポーーンと飛び出すシーンなんか、
勘太郎君よりも飛んでたかも。
ラストの野狐に戻って踊る所は、会場中で手拍子。
幕が引かれても拍手が鳴り止まず、誰も帰る気配なし!
とうとうカーテンコールです!
最初は狐の七之助君が舞台中央でお辞儀してたんだけど、
それでも拍手が止まらないので、
とうとう勘三郎さんも上手のそでから、ご挨拶しに来られました。
もう、かつらも取っちゃって、
普通だったらとてもお客さんの前に出るような格好じゃなかったんですけど。
1階席のお客さんは殆ど立ってましたね。
大向こうさん達も「これでしばらく十八代目って言えなくなるな」と思っていたみたいで、
もうやけくその「中村屋!十八代目!」でした。
千穐楽なので、出待ちもしてみました。
50人以上はいたんじゃないかしら?
さすがの人気ですよね。
七之助君は、番頭さんが予め「七之助は時間がありませんのでサインや握手はご遠慮下さい。」と仰っていたので、
疾風のように走り去って行く七之助君に「お疲れ様ー」と声をかけるのが精一杯でした。
勘三郎さんも楽屋口に待たせてあったハイヤーに乗り込んで、あっという間に行ってしまいました。
それでも皆「また来て下さい!待ってます!」と声をかけてました。
もちろん私も「待ってますから!!」と叫びました。
次に勘三郎さんを観れるのは9月の巡業。
その時までに勘太郎君も復活していてくれたらいいなぁ。
回復をお祈り申し上げます!