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「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

集う場所-2

2007-08-18 23:05:16 | 家づくり

8-10:集う場所-2

前回の続きです。

希薄な人間関係が及ぼす、近隣住民との最小のコミュニティーを繰り広げるにふさわしい、建築的な「シカケ」は無いだろうか・・・

昔なら、広い玄関やそこに続く土間、縁側や濡れ縁、道端の縁台になるのでしょうが・・・

何がいいのかって?・・・客人が土足のまま話をする所が良いのです(笑)

今の住宅事情では、面積的にも予算的にも難しそうである。そもそも、予想でしかなく「使うか買うか使わないか」さえも分からない事にスペースとお金をかけるという人はいないだろう(笑)。

で、「シカケ」なのですが・・・(大げさですがご提案ということで・・・)

アプローチ~ポーチ~玄関というお出迎えのスペースに、一脚のイス(ベンチ)を設えましょう!「どうぞのいす」みたいなものでしょうか?

一見、ウエルカムモードですがちゃっかりと土足で井戸端会議です(ウンウン)。当然、外の様子もわかるので長居はいたしません!(笑)

一脚の意味もわかるでしょ?奥様方並びにお子様方はタムロさせません!から~

こういう「集う場所」のことを「コモンスペース」といいます。マンションなんかでは、共有の廊下やEVホールに設けることもあるのですが・・・戸建てには「公の道路」から直接に「個の敷地」になるので少し難しいようです。表向きはそうかもしれませんが、少しだけ共有のスペースをつくる気持ちが大事なんだと思います。

イス一脚から始まるコミュニティーが、地域を育て、家族を育て、子どもが育つのかな~って考えるのです。


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2 コメント

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kuumaiさん、コメントありがとう! (NABE)
2007-08-22 21:12:16
kuumaiさん、コメントありがとう!

極端にカカワルコトを嫌う人と、他人の生活に土足で入り込む人が増えている様な気がします(汗;)
何ごとも、ほどほどが良いのでしょうが・・・これもまた、ほどほどの定義というか物差しが必要なヘンな時代なのです。
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最近はどこの家を見てもレースのカーテンがかけら... (kuumai)
2007-08-22 12:39:17
最近はどこの家を見てもレースのカーテンがかけられていて、いるのかいないのかわからないですよね~
アパートの窓を見ても同じ。
小さな子供がいる気配はするけれど、閉じられているので遊ぶきっかけもつかめず・・・
ちょっと寂しいですね。。
一軒家も集合住宅もコモンスペースがあれば随分変わってくるでしょうね。
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