趣味の電脳

WEBサイトの作り方、PCの周辺機器、タブレットの活用等について

公的なWEBサイトの運営について

2013-01-26 20:57:56 | webコンテンツ

 個人的なWEBサイトは無料サーバーで十分ですが、公的なWEBサイトは無料で運営するのは無理でしょうか?それとも可能でしょうか?

 こういう質問に対しては、もちろん、無料サーバーで運営している某全国○△研究協議会なんて組織もたくさんありますので、一般的には十分可能だと思います。何気なしに、この類の組織・団体をググッて見るとたくさん検索に引っかかりますが、どれも内容は非常に充実しておりますし、掲示板やデータベースも検索できるものもありますので、随分手間をかけてWEBサイトを構築されているんだなと感心します。

 これで、無料サーバーを使っている場合に無事故であるならば申し分ないのですが、問題がある場合は即、対策を講じるべきかなと思われます。と言いますのは、具体に申し上げますと国内の某無料サーバーの場合は、昨年の9月ぐらいから接続状態が極端に悪く、殆どすべてのWEBサイトで障害がみられました。それで、接続が頻繁に切れたり、接続できても記事や画像が見え始めるまでに1分以上かかるような悲惨な状況でした。従って、これは極端な例なのですが、そういう状態の無料サーバーを、そのまま公的に使い続けておられたWEBサイトがあったので、これはいかがなものかと思ったのであります。

 この話は、私個人とは何の関係もない某全国研究団体の話ですが、会員のためにも事務局のためにも、もう少し広報活動に対して大事に取り扱われた方がいいのではないかと思ったわけであります。でないと、事務煩雑を招きます。つまり、全国の多くの会員が某研究大会に参加しようとアクセスしたのに繋がらなかった場合、やむなく電話やファックスで問い合わせたり申し込んだりすることになろうかと思われます。これは、無料サーバーだから致し方が無いとはいえ、それならそれで、他の軽快な無料サーバーにジャンプするとか、有料サーバーに移転するとかといった対策を講じるべきだったと思うのです。

 まあ、ここらはやはり通信費対効果の問題ですので、団体なり組織のWEB担当者の腕の見せ所だと感じました。これを契機にして、むしろ、公の広報活動=特に研究団体の仕事ですから、まさにインターネット発祥の原点が学問や研究組織の交流のためのインフラ整備にあったのですから、こういう研究交流の観点も含めて、当該研究組織の理事会で検討して予算をつけてもらって、全国研究大会への参加促進と研究内容の更なる充実をめざしてほしいと思いました。

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 私自身はというと、10年ほど以前に全国○×△■研究団体の研究大会の事務局の仕事をしていましたが、この時代には、未だ無料サーバーなんてものは殆どなくて、国内ではジオシティーズというYahooが主催するWEBサイト、外国ではライコスというサーバー会社があって、それ以外はプロバイダー付属の無料ホームページサイトがあるだけの通信環境の貧弱な時代でした。そもそも、1ユーザーに割り当てられる容量は、ほんの5MB~10MB程度でしたから、全国研究大会の申込みフォームや研究発表の依頼、スタッフ募集、大会要項の記事掲載等々の膨大な処理をする能力はありませんでした。それで、理事会で検討して1年間のWEB関係の通信費の予算だけで50万円を執行してもらったのですが、そのお金でプロのWEB企画の会社に頼んでホームページを作ってもらいました。

 当時でも、やはり、このジオシティーズを使ったら・・・とか、格安のサーバーを借りてPCに堪能な人が中心に自前でWEBサイトを構築したら年間費用がわずか数万円程度で済むとか、そういった机上の空論としか思えないような議論が飛び交っていました。そこで私は、「それでは一体だれがそういう《会員様問い合わせシート》や《大会参加申込みフォーム》を作ったり、《会員掲示板》をこしらえたりするんですか?また、それが出来ない場合には、事務煩雑が予想されますが電話やファックスの応対をだれがするんですか?と問い返したのです。

 まあ、そのような訳で、それ以降、その全国研究組織のWEB運営がどうなったかのかは確認していませんが、時代が10年も進むといろんな環境整備が進んでいますから、あるいは自前でもできるのかも知れませんが、やはり、基本的にはそういった大掛かりな全国大会の運営では、どの府県でも事務局専従が1人~2人しかいなくて他は超多忙な人員が本業とかけもちで担当しますので、むしろプロに依頼したほうが現実対応はベターではないかと考えています。

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