先日、或る知人から、「10年ほど以前に製造されたVISTA機種のHDDが壊れたので、HDD内部に記録されたデータをとりだして欲しい」という相談がありました。そこで、PUPPY LINUX やUBUNTOの入ったDVDを、このノートPCのDVDドライブから起動して内部のHDDにアクセスする方法でもって、何とかHDDに記録されているデータの読み込みをするべく努力いたしました。
この東芝のDYNABOOKという2006年製のVISTA某機種と思しきノートパソコンは、電源を入れて暫くしてからファンクションキーの12番を押すとBIOSが起動して、どこから起動するのかを尋ねてきます。そこで、1番がHDDで2番がDVD、3番がFDDで4番がUSBとなっていましたから、2番を指定してDVDドライブにPUPPY LINUXのDVDを挿入して起動することにしました。すると、しばらくして内部HDDを読みに行く表示がでましたが、いくら待っても読み込めないで、遂にフリーズしてしまいました。つまり、HDDがどうしても読めないので、そこでストップしたわけです。これを何度も繰り返し試みましたが、結局はフリーズしてばかりで失敗しました。
UBUNTOを起動しても、同様で、途中でHDDを読みに行く場面でフリーズしました。
先方さんには、HDDが全然読めないということは、HDDの損傷の度合いが甚だしいということであり、もうデータの救出は無理でしょうね・・・という説明をさせて頂きました。また、データの救出が無理でも、このPCを使い続けたいというご希望ならば、HDDの換装という方法があるが、9年~10年前の東芝製のDYNABOOKは、もともとXP仕様であった物をVISTAに無償アップグレードしたものか、或いは初期版のVISTA機種と思われますから、2.5インチのIDEタイプの内蔵HDDが入っているか、シリアルATAのHDDかのいずれかです。前者については、現在製造されているのかどうかということは、メーカーに問い合わせても無理っぽいでしょう。ですから、中古のHDDを探さないといけませんが、そうすると多分2000円~3000円程度で入手可能かと思われますが、相当古い世代のHDDゆえに換装して一旦は動作したとしても、長く使える保証など勿論ありません。そういったような古いタイプのHDDは海外の日立製品がネット上では販売されているようです。が、希少なので僅か40GBの容量でも2万円程度はしますので自分で修理する意味が無いですし、専門業者に依頼してこれを換装してVISTAを再インストールしてもらった場合でも、おそらく修理代金を3万円以上は請求されることが必定です。
一方、2007年春モデルであった場合は、HDDがシリアルATAであり、まだ出回っているタイプですので東芝に依頼できると思われます。が、換装してVISTAを再インストールをしてもらうと、やはり料金が30000円以上はかかるのではないかと考えられます。クラッシュしたHDDからデータを無理やり救出することを業者に依頼した場合は、さらに料金がかかって40000円以上はかかるでしょう。
こんな面倒なことをするぐらいならば、むしろ、最新型のwindows10のノートPCを新たに購入されるか、或いは家に最新型のPCがおありの場合は、アカウントを自分用に追加して切り分けて有効活用された方が得策ですよ・・・ということを申し上げました。
結局、某知人の判断としては、古いPCは郵便局か家電量販店で有料で処分して貰うことにして、手持ちの最新型のPCにアカウントを1人分追加する・・・ということになりました。それで、windows10のアカウントの追加方法をお教えして、その日はお帰りになられました。