一般的に、NPO法人や市役所の出先機関や補助金団体のWEBサイトは、本来、公的な立場であるがゆえに、極力、公平中立であるべきなのです。しかし、読者の意見だとかスタッフの感想などの欄では、時として、無修正のまま直線的な意見を掲載する場合があります。また、偏っているのではないかと思われる意見だけを載せている場合も見受けられます。
でも、それは、間違っていると思います。つまり、それならばそんな回りくどいことをせずに、単刀直入に市の施政方針、あるいは重点目標の達成状況などを箇条書きで掲載すれば済む話です。一市民の感想や意見を載せるようなことをすれば、自ずと個人の私情や主観が入ってしまうので広報誌の記事としては不適当です。これは、朝日新聞などの商業新聞の読者欄とは全然性質が違います。
もし、読者欄に右の意見を載せるのであれば、左の意見も載せるとか、私情や極論が含まれている場合は客観的な記述にとどめるとか、市役所は投稿内容を修正するべきです。それをしないのは職務怠慢です。
商業新聞の場合は、買う買わないは購読者の自由ですし、言論・出版の自由がありますから、右傾化しようと左傾化しようと極論を社説で述べようとも、ある程度は許容されます。しかし、地方公共団体の広報誌やWEBサイトや公的放送を建前とするNHKなどの準国営放送の場合は、絶対にそういう訳にはいかないでしょう。
また、地方公共団体の出先機関のNPO法人や補助金団体の広報誌やWEbサイトでも、投稿内容に若干誤解を招く表現があった場合、これは一般市民の率直な生の声なのだからとか、偏った意見が掲載されても、それは言論の自由だからいいのじゃないか?というようなことを言う人もいますが、本来あるべき市民のための広報やwebサイト作りの暗黙の基本的なルールを無視しています。
つまり、市の広報担当者は、あくまでも全体の奉仕者として、不偏不党で中立無私の一般市民の目線で、必要な内容を必要な時にだけ原稿を募集して、推敲を重ねて広報誌発行・WEBサイトの更新をするべきなのです。
因みに私の運営・参加している公的な社会教育団体では、上記のことを十分に遵守して、以下のサイトを公開しています。