趣味の電脳

WEBサイトの作り方、PCの周辺機器、タブレットの活用等について

端から否定ばかりされてもね・・・

2021-10-23 19:06:57 | webコンテンツ

 映画・音楽等のコンテンツやスマホ・PCなどの機器の推奨記事をブログで書いたり、知人に紹介したりすると、端から否定ばかりする人がいますが、これはちょっと困るのです。例えば、下記のようなやり取り例です。

1.モノクロ映画にはそれなりの良さがあるのに・・・古い映画で黒澤明の「生きる」や小津安二郎の「東京物語」などのモノクロ映画の良さを推奨してDVDをプレゼントすると、「カラー映画でなくっちゃあ見る気がしない」とか、「この前、君に譲ってもらった小津安二郎の東京物語ね。Yutubeで誰かがカラー化してアップしていたが、あれの方が画面が綺麗で素晴らしかったよ!」などと平気で言われた事がありました。勝手にカラー化してアップするなど言語同断。そんなものを有難がって本作を貶すなら、折角プレゼントしたDVDは返却してくれと言いたいところです。

2.話の腰を折らないで・・・内田光子は世界一流の現役ピアにストで、指揮者としてもMOZARTのピアノ協奏曲20番の「弾き振り」が有名です。下記リンク参照

モーツァルト ピアノ協奏曲20番 指揮・Piano:内田光子 オーケストラ:カメラータ・ザルツブルグ

豊かな感情表現を込めて一生懸命に弾き振りしている姿に感動して推奨したところ、某氏は、「モーツァルト20番ならグルダも弾き振りしてるね。僕はこれをお薦めするよ!」と反論してきました。実は、自分の趣味なんですが、内田光子のCD(下の写真)を所蔵しており、1995年あたりの=Mozart K.537、K.595、K.284、K.570、K.485およびピアノソナタ2番、3番は特に高く評価されており、自分も昔からBGMとしてよく聞き馴染んでいて生活の一部になっています。また女性指揮者としての評価も高く、こういった話の腰を完全に折られて残念でした。でも、某氏がグルダを特にお奨めなので、是非20番を聞いてみますと云って視聴すると、クラシック演奏会としては異例の丸首のセーター姿で楽団員も全員ノーネクタイのワイシャツにカジュアルズボンの軽装。でも実に綺麗な音で見事に弾き振りしていました。演奏そのものは超絶技巧で非常に素晴らしかったです。ところが、演奏が終わった途端に会場から「ブラボー」と大きな声が・・・。品位が無いです。また、万雷の拍手で一斉に立ち上がった楽団員の一人がポケットに手を突っ込んでいたり、観客が1人、グルダが挨拶で立っている舞台のすぐ前の通路を足早に退場したりする無礼な姿もありました。モーツァルトらしい格式張らない自由な雰囲気の演奏会風景なのかも知れませんが、大変気になりました。

下記のリンク参照

モーツァルト ピアノ協奏曲20番 指揮・Piano:F・グルダ オーケストラ:ミュンンヘンファイルハーモニ

3.見た目だけでモーツァルトらしからぬと云わないで・・・

 演奏内容そのもので言うと、内田光子の弾き振りがモーツァルトじゃなくて、まるでベートーベン的な内省と葛藤の激しさを表現しているかのように思われ、また強いアクセントでもって重厚に演奏していると見てモーツァルトらしからぬ演奏だ・・・と某氏は見て取ったのではないかと思われます。しかし、スタッカートの部分でもレガートの部分でも音作りが物凄く滑らかに一音一音綺麗に綺麗に演奏しているのです。これは、年月を経て随分修練を積んで演奏技術を身に着けた賜物であり、真のモーツァルト演奏家になった結果じゃないかと思うのです。

 演奏会での演奏家の服装やパフォーマンス、演出等は重要ですが、それに左右されず、純粋音楽として比較対照するにふさわしい2つの演奏例がYoutubeを検索すれば出てきます。例えば下記の2つの演奏です。前者が本職の指揮者バーンスタインの典型的なモーツァルトらしい17番の弾き振り、後者がベートーベンのピアノソナタを得意とするブッフビンダーによるモーツァルト24番の弾き振りです。これらは、同じオーケストラゆえに同じような会場の雰囲気になっているので、どちらがよりモーツァルトらしい演奏なのか違いを見つけるのは難しいでしょう。読者諸賢には宜しかったら聞き比べてください。下記リンク参照

モーツァルト ピアノ協奏曲17番 指揮・Piano:L・バーンスタイン オーケストラ:ウィーンフィル

モーツァルト ピアノ協奏曲24番 指揮・Piano:ルドルフ・ブッフビンダー オーケストラ:ウィーンフィル 

4.重要なSNSさえも徹底批判するとは・・・スマホでLINEをやっていると、テレビ電話が出来るのでコロナ禍でも遠隔地の家族と顔を見て会話が出来て便利だという話をすると、「通信機器にばかり頼る世相がおかしいから、ネット上のいじめなどが起こるんだ。」と言い返されました。それならば、嫌なら使わなけばいいだけの話で、貴殿にLINEでどんな迷惑をかけたわけでもないんだから、そこまで言うことは無いだろう、もう反論ばかりするのは勘弁してくれと言いました。

 マウント取りは、要するに裏返せばほとんどが不満のはけ口じゃないかと思います。自分の好みでなくても、他人の他愛もない趣味には「そうだね、おっしゃるとおり」と社交辞令を云っても、自分は何も損しない筈だと思うのです。水戸黄門の歌詞「人生楽ありゃ苦もあるよ」を思い出しました。人生うまく行かない事も多々ありますが、他人と比較して自分が優位に立とうとするんじゃなくて、「歩いてゆくんだしっかりと 自分の道を踏みしめて」いきたいものです。

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