IT土方という言葉をご存知でしょうか。
一般的には、頭脳労働者に分類される「ITエンジニア」という言葉により偽装される、マシーンが人に置き換えられる現代社会の「最後の単純労働者」です。
分類的にはIT土方ではないものの、
いわゆるブラック企業に分類されるであろうゲーム制作会社に入社し、
蟹工船のような状態でひたすらゲームを制作させらる主人公。
そんな現代の底辺労働者階級者のストーリーを紹介しましょう。
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(以下、STORYS.JPより一部転載)
2年生の専門学校に入学し、
無事一年が終わる頃にインターンでとある企業の面接を受けた。
綺麗なオフィス、高額な給料、優しそうな先輩。
しかし入社して1日で僕の夢と希望は、まったく逆の物となった…
この物語は、これからゲーム業界を目指す若者、
ブラック会社に間違えて入ってしまった人に、
是非読んでもらいたい一人の青年の苦悩の物語です。
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両親の都合で転校を繰り返していた主人公は友達もできず、
次第にゲームが心の拠り所となっていきました。
そのような環境のせいもあってか、
勉強嫌いになった主人公は大学受験にも失敗。
しかし、その後、自分の人生とは切っても切り離せないゲームに恩返しがしたいとの思いから専門学校に入学。
卒業後、念願のゲーム業界にインターンを通して就職することに成功します。
綺麗なオフィス、高額な給料、優しそうな先輩。
しかし、実はその会社は、今巷で話題のブラック企業…!
インターンでの柔和な雰囲気とはうってかわり、入社初日から、そこはまるで地獄の三丁目でした。
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(以下、STORYS.JPより一部転載)
僕は、都内のとあるゲーム会社のオフィスで、契約書を交わしていた。
自分の他に20名程採用されており、男性8割、女性2割と言った感じだ。
契約書の内容はこうであった…
研修期間:3ケ月(最長6ケ月)
日当:5,000円
交通費:自費
福利厚生:特になし
正社員雇用:随時
勤務時間:09:00~17:00(残業はありません)
持ち物:筆記具、ノートPC(任意)、毛布、寝具等
当時、アルバイト上がりの僕は社会と言う物が解っていなく、
研修期間でお金貰えるなんてラッキー程度に考えていた。
交通費と食費を引いたらボランディアであるが、
そこはやはり憧れのゲーム会社の社員になれた!
それだけで嬉しかったのである。
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挨拶ができなかったとの理由で、入社早々二人が有無を言わせず強制退場、
そのまま退社させられる。
プログラミング言語のJAVAと、JAVAティーの区別もつかないような主人公に、いきなり高度なコーディングの仕事が割り当てられる・・・。
一か月会社に泊まり込み、何とか死線をかいくぐる主人公でしたが、
気が付くと、入社一ヶ月にして、20人居たはずの同期がたったの5人になっていました。
紆余曲折あれど、なんとか三ヶ月経ち、業務にも慣れてきた主人公。
そんなある日、いつもは鬼のように厳しい上司が、ランチをご馳走してくれることに。
突然の誘いに驚きつつも、そこで移動の話が出た主人公は「抜擢を受けた!」と喜ぶが、
その喜びもつかの間、それは偽装請負という、新たな地獄への
夢と希望を持って就職した会社は、ブラック企業でした・・・・・・~ブラック企業に入社した青年の苦悩と、リアルな社会を描いたストーリー~