1 ブラック社労士が生まれた背景
昨年、「ブラック企業」という言葉が流行語大賞にノミネートされました。また、最近では、この「ブラック企業」から派生して「ブラック社労士」という言葉も耳にするようになりました。このような「ブラック◯◯」という言葉は、昔からあったわけではなく、数年前から、インターネットの掲示板で使われはじめ、急速に普及したものです。
では、なぜ急速に普及したのでしょうか。様々な要因が考えられますが、リーマンショック後の不況が大きな影響を与えたといえます。すなわち、厳しい経営状況において、企業が勝ち残っていくためには、なるべく人件費を低くして、質が高い労働力を確保しなければなりません。そのために、能力不足の従業員を使い捨てにする企業が増加したということがあげられます。
また、士業の過当競争の問題もあげられます。弁護士、公認会計士等の士業の登録者数が、政策によって増加し、競争の激化が見られています。社会保険労務士も例外ではありません。平成8年の合格者は1941人であったのに対し、ピーク時の平成16年には4850人にまで増加しました。そのため、社会保険労務士の登録者数は、平成13年・・・・続きはこちら
昨年、「ブラック企業」という言葉が流行語大賞にノミネートされました。また、最近では、この「ブラック企業」から派生して「ブラック社労士」という言葉も耳にするようになりました。このような「ブラック◯◯」という言葉は、昔からあったわけではなく、数年前から、インターネットの掲示板で使われはじめ、急速に普及したものです。
では、なぜ急速に普及したのでしょうか。様々な要因が考えられますが、リーマンショック後の不況が大きな影響を与えたといえます。すなわち、厳しい経営状況において、企業が勝ち残っていくためには、なるべく人件費を低くして、質が高い労働力を確保しなければなりません。そのために、能力不足の従業員を使い捨てにする企業が増加したということがあげられます。
また、士業の過当競争の問題もあげられます。弁護士、公認会計士等の士業の登録者数が、政策によって増加し、競争の激化が見られています。社会保険労務士も例外ではありません。平成8年の合格者は1941人であったのに対し、ピーク時の平成16年には4850人にまで増加しました。そのため、社会保険労務士の登録者数は、平成13年・・・・続きはこちら