電通、略式起訴は不相当・・・公開の法廷で裁判へ
悲惨な過労死を生み出す違法残業は許さない、という社会的機運を高める上でも、電通事件が非公開の書面審理で行われる「略式命令」の手続きではなく、公開の法廷で審理されることになった意義は大きい。どのような労働環境が一人の尊い命を奪ったのか。法廷での実態解明に期待したい。
今回の事件で、検察当局は早い段階から法人を略式起訴にするとの方向性を決めて捜査していた節がある。検察は、厚労省の「かとく」が過去に捜査した5事件で、いずれも法人を略式起訴しており、今回も前例を踏襲したように見える。
しかし、電通の事件をきっかけに、過重労働に対する社会の目は格段に厳しくなった。簡裁が「略式不相当」とした理由は明らかでないが、そうした社会の変化が考慮された・・・・続きはこちら
今回の事件で、検察当局は早い段階から法人を略式起訴にするとの方向性を決めて捜査していた節がある。検察は、厚労省の「かとく」が過去に捜査した5事件で、いずれも法人を略式起訴しており、今回も前例を踏襲したように見える。
しかし、電通の事件をきっかけに、過重労働に対する社会の目は格段に厳しくなった。簡裁が「略式不相当」とした理由は明らかでないが、そうした社会の変化が考慮された・・・・続きはこちら
異例の判断に、略式起訴した検察からは驚きの声が漏れ、労働問題の専門家からは「社会へのメッセージになる」と評価する声が上がった。
今回の簡裁の判断について、ある検察幹部は「被告が否認しているわけでもないのに、略式起訴が正式な裁判になるのは珍しく、意外だ」と驚いた様子。別の検察幹部は「社会的注目を集めた事件だったので、公開の法廷で行うべきだという考えで出した判断なのかもしれない」と推測し「検察としては証拠もそろえて問題なくやっており、略式でも正式な裁判でも影響はない。粛々と公判に向けて準備する」と話した。・・・・続きはこちら
今回の簡裁の判断について、ある検察幹部は「被告が否認しているわけでもないのに、略式起訴が正式な裁判になるのは珍しく、意外だ」と驚いた様子。別の検察幹部は「社会的注目を集めた事件だったので、公開の法廷で行うべきだという考えで出した判断なのかもしれない」と推測し「検察としては証拠もそろえて問題なくやっており、略式でも正式な裁判でも影響はない。粛々と公判に向けて準備する」と話した。・・・・続きはこちら
略式起訴に対し、簡裁は通常、略式命令を出すが、「略式不相当」と判断した場合か、無罪などに当たる「略式不能」と判断した場合は、公判を開かなければならない。最高裁によると、2015年に略式起訴された約27万件のうち、「略式不相当」と「略式不能」とされたのは、計55件(0.02%)にとどまる。・・・・続きはこちら