（いちからわかる！）「心の病」で労災認定、昨年度は過去最多だね

　■４９８人で、２０代が増えた。パワハラや長時間労働が問題だ
　アウルさん　うつ病など「心の病」を患（わずら）って労働災害（労災）を認められた人が過去最多になったって？
　Ａ　そうなんだ。厚生労働省によると、２０１６年度は４９８人が労災を認められ、２年ぶりに過去最多になった。心の病を発症（はっしょう）して労災を請求した人は１５８６人。こちらは４年連続で最多になっているんだ。
　ア　なかには自殺した人もいると聞いたけど。
　Ａ　労災認定された４９８人のうち、８４人が自殺や自殺未遂（みすい）をしていた。広告大手、電通の新入社員で１５年末に過労自殺した高橋まつりさん（当時２４）も含・・・・続きはこちら

「残業・休日労働」の基礎知識 労働者の4割が知らない36協定

会社が従業員に残業や休日労働を命じる際、事前に労働者の過半数を組織する労働組合（ない場合は代表者）との間で労使協定を締結することが労働基準法36条で定められている。この協定を「36（サブロク）協定」というのだが、4割を超えるサラリーマンがこのことを知らないというアンケート結果を、日本労働組合総連合会（連合）が2017年7月に発表し、話題となった。

長時間労働の是正などを目的とした「働き方改革」が政府主導で進められるなか、経営者にとっても社員にとっても、労働時間の適正管理は・・・・続きはこちら

裁量のない「裁量労働制」、残業代ゼロで労働時間激増…NPOが7月23日電話相談

政府は今秋の臨時国会で、野党が「残業代ゼロ法案」として反対する、「高度プロフェッショナル制」（高プロ制）の創設のほか、企画業務型裁量労働制の拡大などを盛り込んだ、労働基準法の改正を目指している。

「企画業務型～」とは、企画・立案・調査・分析に当たる労働者を対象に、実際の労働時間と関係なく、決められた時間分の労働をしたとみなす制度。しかし、現実は裁量がほとんどなかったり、・・・・続きはこちら

「成果型労働」「成果で評価する」という誤報が止まらない

労働組合の連合が、残業代ゼロ法案に賛成に転じた？！という報道から、意外なタイミングで再び脚光を浴びている残業代ゼロ法案ですが、その法案の報じ方が、やっぱりちょっとひどいので、改めて解説しておきます。（※連合の件については別の記事で書くので、本稿では触れません）
　ちなみに2年ほど前にも同じこと言いました。→【法案版】「定額働かせ放題」制度・全文チェック！～「成果に応じた新たな賃金制度」との誤報も列挙！
報道を見てみよう
まず、ＮＨＫ

働いた時間ではなく成果で評価するとして、労働時間の規制から外す制度を盛り込んだ労働基準法の改正案

出典:労働時間の規制外し 慎重意見相次ぎ協議継続 連合・・・・続きはこちら

「定額で働かせ放題」「私の残業勝手に売るな」 連合本部前で「高度プロフェッショナル制度」容認を批判

連合が「高度プロフェッショナル制度」を条件付きで容認したという報道を受け、7月19日夜、連合本部前（東京都千代田区）で有志による抗議行動が行われた。参加者たちは「私の残業、勝手に売るな」「勝手に決めるな」と声を張り上げた。

「連合は労働組合としての本分を果たして下さい」・・・・続きはこちら