――どんな実例がありますか。
大学で私の授業を受けていた男子学生A君(3年)からこんな相談を受けたことがあります。A君は札幌市内の飲食店で、午後10時から午前3時ごろまでのバーテンダーのバイトを始めました。時給は2千円ほど。お店の経営者はとても優しく接してくれて、「帰りの交通機関がないでしょう」と仕事終わりに、A君を札幌市内の自宅まで毎回車で送ってくれました。
ところが、初めての給料日にびっくり。A君が7万円ほどと計算していた給料は、振り込まれたのは半分ほどで、3万5千円も天引きされていたのです。明細には「運送費」3万5千円と記載があり、経営者に聞くと帰りの送り代とのことです。タクシーを使ってもせいぜい合わせて1万円ほどの距離です。送ってもらったのは事実ですが、ガソリン代などの実費ならまだしも。ひどいですね。
法的にみると、A君は送迎の運送費など同意していないし、そもそも契約書もない。労働基準法では、賃金は全額支払うのが原則です。A君は1人暮らしで、親からの仕送りと自分で稼いだ分を合わせて生活費にしていたこともあり、労働基準監督署に相談するようアドバイスしま⇒続きはコチラ・・・・
大学で私の授業を受けていた男子学生A君(3年)からこんな相談を受けたことがあります。A君は札幌市内の飲食店で、午後10時から午前3時ごろまでのバーテンダーのバイトを始めました。時給は2千円ほど。お店の経営者はとても優しく接してくれて、「帰りの交通機関がないでしょう」と仕事終わりに、A君を札幌市内の自宅まで毎回車で送ってくれました。
ところが、初めての給料日にびっくり。A君が7万円ほどと計算していた給料は、振り込まれたのは半分ほどで、3万5千円も天引きされていたのです。明細には「運送費」3万5千円と記載があり、経営者に聞くと帰りの送り代とのことです。タクシーを使ってもせいぜい合わせて1万円ほどの距離です。送ってもらったのは事実ですが、ガソリン代などの実費ならまだしも。ひどいですね。
法的にみると、A君は送迎の運送費など同意していないし、そもそも契約書もない。労働基準法では、賃金は全額支払うのが原則です。A君は1人暮らしで、親からの仕送りと自分で稼いだ分を合わせて生活費にしていたこともあり、労働基準監督署に相談するようアドバイスしま⇒続きはコチラ・・・・