武満徹ピアノソロ曲全曲(出版されている曲)、メシアンの二台ピアノの大作「アーメンの幻影」演奏会。明後日に迫りました!今年の最初のコンサートを私の大好きなピアノ曲の演奏で始めることが出来て本当に幸せです。武満作品は響きが非常に美しく、また日本的な「間」が沢山あり、とても自然に日本人として音楽に入っていくことが出来る作品です。色彩的で、しかしながらわびさびの入った世界は新年早々日本人という事を意識し、また日本人でよかったという思いです。メシアンは二台ピアノで出来る限り最大の色彩感、一番小さい音から一番大きい音までを表している作品ではないかと思います。メシアンこそ色彩の作曲家と言えると思いますが、万華鏡をのぞいたような色彩の乱反射、ステンドグラスからの光、プリズムを通した光線のきらめきなど様々な「音」が感じられる作品です。
武満作品、メシアン作品のどちらも私のライフワークで、武満作品の全曲演奏は8回目、メシアンは少なく見積もっても7回目です。
最初に武満作品1時間。休憩をはさんでメシアンについて、私の大好きな楽曲解説(アナリーゼ」を演奏を交えて行い、メシアンの「アーメンの幻影」を約一時間お聴きいただく予定です。メシアンが初めての方も開設で私が何回も曲中の重要な音楽をお聞かせしてから全曲演奏いたしますので、耳馴染みになった状態でお聞きいただくことが出来ると思います。
今から非常に楽しみな演奏会です。お客様も結構来ていただけそうで嬉しい限りです。これからでも間に合いますので、どうぞ皆様お友達をお誘いあわせのうえ、お出でくださいませ!
では詳細です。
世田谷美術館「実験工房 - 戦後芸術を切り拓く 」関連コンサート ー
公演日 2014年1月12日(日)13:00
会場 世田谷美術館
価格 全席自由 3500円
チケット
お問い合わせ
せたがや文化財団音楽事業部03-5432-1535
http://www.setagayamusic-pd.com/
【予定曲目】
第一部
武満徹:ピアノ作品集
(演奏 中川賢一)
第二部
『アーメンの幻影のアナリーゼ』 (中川賢一)
オリヴィエ・メシアン:アーメンの幻影
(演奏 中川賢一、稲垣聡)
【出演】
中川賢一(ピアノ)
稲垣聡(ピアノ)
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メンバーは9年間も一緒なので凄く仲良しで最高の雰囲気。写真はリハーサル前にとったもの。私の後方でヴァイオリニストの神谷未穂さんがポーズとっているのがわかりますか?はい、とてもお茶目です。
楽しい事で新年が始まり、本当に幸せです。さて、明日もリハーサル。楽しみ!
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…がしかし神谷夫婦に家にお呼ばれし、夕食を頂くことに…なんとまだ0歳児もいるお忙しい家庭なのですが、わざわざミートローフを作って頂きました。美味!凄いですね。スーパーママに変身しておりました。
お子さんはまだ7ヶ月とちょっとですがかなり大きくなり、離乳食、歯も生えてバリバリ色んなものを噛んでおりました。
些細な金額でしたが、お子さんにお年玉をもっていったら、なんと一生で最初のお年玉だったそうな。理由はないけれどなぜか嬉しいです。
旦那さんのエマはかなり古楽器でも大活躍な年になりそうで、沢山面白いお話を聴きました。
よって、まったりしてからそれから私の実家にいって夜中のリハーサル。あっという間にプログラムも決まり、流石ミートローフパワー。かなり楽しいプログラムになりそうです。
さい先の良い仕事始め。
神谷さん有難う!
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年始は親戚まわりが多いのですが、なんと今回伺った親戚はご夫婦だけで生活しております。頭もしっかりしており、あっぱれ…
総理大臣からというのし紙がついた銀杯をプレゼントされたそうです。
色々お話を聴いて参りましたが、長生きの秘訣は全てで八分の力でするとか沢山ありましたが、最後に一言毎日「神に感謝」だということです。ここでいう神はキリスト教、仏教などとは違った超越したもののように聴こえました。
年始に100歳の方からパワーを頂くとは…
今年も頑張ります!
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各々の交響曲の間に5分から10分のブレイク、勿論「復活」の一楽章と二楽章の間は5分休み。
なかなか、纏まった時間がなければこのような事はできません。
ベートーベンの1日で全交響曲の演奏会はありますが、マーラーは1日で全交響曲という話は聞いたことがないので、一年の初めに昨年、マーラーのスコアをしばしば見てきた纏めとして、やってみたくなり、本日行いました。
スコアを見ながら聴いたのですが、写真は使用したスコア。
第十番のみ忘れてきてしまったので、目をつぶりながら、音に集中したら、最後の音が終わったときは、とても浄化された気持ちに…
マーラーについては書き出したらきりがないほどで、FB、ブログなどで書くべきものでもありませんね。
ただ、凄い体験でした。
スコアを読みながら順番に聞くと、時代毎のスタイルの変化が本当によくわかります。
とある有名な指揮者のマーラー交響曲全集を聴いたのですが、オーケストラが、ベルリンフィル、ウィーンフィル、シカゴ交響楽団と豪華。そのように曲によりこの様なオーケストラを選べるとは羨ましいですね。
マーラーといつかしっかりと対峙したいとは思ってましたが、曲が長大なのと、スコアのテクスチュアが後期になればなるほど複雑なので、現代曲もそれなりに沢山演奏させていただき、クラシックもやっと落ち着いて自分のスタンスを確認できる今になって、お互いの読み方を使用してスコアの裏にある意味を読み取れるように何となくなってきたかな…という実感です。
マーラーのスコアにはあらゆるものが入っているので、スコアを読むと他の作曲家の曲を演奏するときに非常に役にたつので、よく自分の特訓のために読むことにしております。
さて、これを糧に明日からに活かします。練習、勉強。
有意義な1日でした!
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そして家に買った御札等を飾りおえたら、早速今年初の練習です!はい、休みはありません。
12日に世田谷美術館である武満徹ピアノ曲、出版されているもの全曲一時間分、メシアンの50分かかる二台ピアノ曲「アーメンの幻影」月末のチェロとのコンサートのために、ラフマニノフのチェロソナタ、ブラームス第一番ソナタ、シューベルトのアルペジョーネソナタ、パガニーニのモーゼ幻想曲、一気に弾ききりました。いい曲ばかりなのでとても楽しい!幸先の良い年の初めです。
因みに写真は今日練習した曲の楽譜。
さて、これから新年会!
充実の元旦。
今年も走りきります。
皆さん今年もどうぞ宜しくお願い致します!!!
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