愚徹
この前、NHKの「男前列伝」で書家、井上祐一の人生を追って、俳優の山本太郎さんがナビゲーターする番組を見た。晩年の井上祐一の写真が映されたが、丸坊主で目を見開き妥協を許さない姿は壮絶だ。いつも書を書く時は、大部屋の一室で、うめき声を上げながら書いていたという。彼は生涯のうちで、何枚も「愚徹」と「貧」を書いた。その迫力たるや圧倒する。
番組の最後で、山本太郎さんが「愚徹」に挑戦する。ものすごい大きく、墨を吸って重たい毛筆を片手で持ち上げ、一気に書き上げるが、思うように書けない。かなり大変な作業だ。山本太郎さんは、どうも納得がいかず、もう一枚、書くがやはり納得がいかない。最後に、「今の自分です」と言って、「小」という字を書いた。私はその大きな「小」をなかなか良い書だと思った。
書は、自分の心がそのまま現れるものなのだと感じた。
この前、NHKの「男前列伝」で書家、井上祐一の人生を追って、俳優の山本太郎さんがナビゲーターする番組を見た。晩年の井上祐一の写真が映されたが、丸坊主で目を見開き妥協を許さない姿は壮絶だ。いつも書を書く時は、大部屋の一室で、うめき声を上げながら書いていたという。彼は生涯のうちで、何枚も「愚徹」と「貧」を書いた。その迫力たるや圧倒する。
番組の最後で、山本太郎さんが「愚徹」に挑戦する。ものすごい大きく、墨を吸って重たい毛筆を片手で持ち上げ、一気に書き上げるが、思うように書けない。かなり大変な作業だ。山本太郎さんは、どうも納得がいかず、もう一枚、書くがやはり納得がいかない。最後に、「今の自分です」と言って、「小」という字を書いた。私はその大きな「小」をなかなか良い書だと思った。
書は、自分の心がそのまま現れるものなのだと感じた。