Tap Dance

Tap Dance

乾布摩擦

乾布摩擦

私は昔から極度の暑がりで

夏場などは水分を大量に採り、そして大量に汗をかく。

今でも、オールシーズン通して半袖で通して

秋場から冬場もカモフラージュで上着は着るものの

歩くと汗をかくし、電車などに乗っている時も汗を流している。

多分、これは母親の遺伝子を引き継いでいるからなのかもしれない。

私の母親も夏場などは水分を大量に摂取し、よく汗をかいていた。

そして冬に強いのは父親の影響が大きい。

昭和7年、一ケタ生まれだった父親は豪快で、冬の寒い日など

朝早くから、幼かった私と私の姉に向かって、「おまえら、上半身

脱いで、外出ろ！」と言って、自分も上半身裸になって、白い息が

出る庭に出て、みんなで乾布摩擦を始めるのだ。

「いいか、こうすりゃ、元気で寒さの強い身体が出来るんだ！」

と言って、ゴシゴシ上半身を乾いたタオルで肌が赤くなるまで

擦っていた。

そんな二人の親の遺伝子を受け継いだ私は寒さに強い大人になった。

両親には感謝しかない。

ケルビムという天使（３）

ケルビムという天使（３）

抱擁

抱擁

どんな相手でもいい
お互いがお互いに寄り添って
抱き合って寝ている姿程
素敵で微笑ましいことはない

そこにはたくさんの愛が詰っている

ケルビムという天使（２）

ケルビムという天使（２）

その女は
私は天使になろうとしているの
と言った

そんな傲慢なことを言う女が
天使になれるものかと俺は思った

俺はそんな女に霊視され
俺は良いことも悪いことを
何を言われても驚かない

俺はいつ死んでもいいと
思ってるんだと女に言った

そう言ったら
女は睨め付けるように
死んだらそれで逃れられると
思ってるの？
と言い放った

まるで地獄の底まで
付き纏う堕天使のように。。。

俺は慌てて魂ってやつがある
ってことぐらいは俺も知っているさ
と言い添えた

こいつは侮れないと冷や汗をかいた