ゴキ3 〜フォースの復活〜
台所の流しには
食器を洗うスポンジの
薄いガラスのトレイがあった
そこにはいつも
絞りきれていないスポンジの水が
薄らと溜まっていた
とある日のこと
台所で手を洗い
何気なくそのトレイを見たところ
黒光る物体が薄らと溜まった水に
揺蕩うように浮かんでいた
私はまさかと思って二度見した
やはりあいつだった
私はすぐさま近くにあったボトルで
その黒光る物体を何度も何度も
叩き潰した
その物体は1回目こそ避けて動いたものの
鬼の形相で叩きつける私の前に
動かなくなった
それでも私は叩き潰し続けた
そしてそのまま排水口に流してしまった
私は気が狂わんばかりだった
翌日の夜、恐る恐る排水口の入り口を
開けたところ死骸は消えていた
まさかあれは夢だったのか
それともまさか生き返って逃げたのか
私は眩暈をしながら台所で呆然と立ち尽くした
できればこれが最後のゴキであればとぞ思う
台所の流しには
食器を洗うスポンジの
薄いガラスのトレイがあった
そこにはいつも
絞りきれていないスポンジの水が
薄らと溜まっていた
とある日のこと
台所で手を洗い
何気なくそのトレイを見たところ
黒光る物体が薄らと溜まった水に
揺蕩うように浮かんでいた
私はまさかと思って二度見した
やはりあいつだった
私はすぐさま近くにあったボトルで
その黒光る物体を何度も何度も
叩き潰した
その物体は1回目こそ避けて動いたものの
鬼の形相で叩きつける私の前に
動かなくなった
それでも私は叩き潰し続けた
そしてそのまま排水口に流してしまった
私は気が狂わんばかりだった
翌日の夜、恐る恐る排水口の入り口を
開けたところ死骸は消えていた
まさかあれは夢だったのか
それともまさか生き返って逃げたのか
私は眩暈をしながら台所で呆然と立ち尽くした
できればこれが最後のゴキであればとぞ思う