fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

映画〈バッドジーニアス危険な天才たち〉の簡単な感想

2018-10-19 16:33:11 | 映画
先週の事ですが、夫が夕飯不要だったので久しぶりに夜に映画を観に行きました。

今、評判のタイの映画〈バッドジーニアス危険な天才たち〉。

(あらすじ)

頭のいいリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、進学校に特待生として転入する。
彼女はテストのときにある方法で友人を救ったことが評判になり、さらに指の動きを暗号化する「ピアノレッスン」方式を編み出して、多くの生徒を高得点に導く。
彼女は、アメリカの大学に留学するための大学統一入試「STIC」に挑もうとしていた。 (シネマトゥデイから)

始まりは学校内でのカンニング、天才的な頭脳を持つリンが成績の悪い友達グレースを助けるために始めた事が

次第にお金が絡み、一人の凡才を助けるだけだったはずが何人もの裕福だが成績の悪い同級生を巻き込んでの(と言ってもうわさがうわさを呼びみんながリンへと群がっていった)犯罪へとエスカレートしていく
と言った内容。

カメラワークと言い音響の使い方と言い、若い観客が喜びそうな様相の映画。

顔のズームアップ、シュワ―ッ、ズズーッと言った効果音がふんだんに使われていて少々マンガチックです。


ひと口にカンニングと言ってもスリル感満載、次第に大掛かりになるそれに、ばれやしないかと常にハラハラドキドキで目は画面に釘付けで
あっという間の2時間でした。

貧しい父子家庭で育ったリン、そして最初は否定していたカンニングに最後にはのめり込んでしまうこれまた貧しい母子家庭で育ったバンク。

そして、裕福だけれど凡才で両親から「良い成績を取れ」と攻め立てられているパットやグレース他もろもろ達。

最早この年齢にまで来てしまった私には、そこまでしてお金が欲しいの?良い成績が取りたいの?、と見ていてちょっと辛くなりました。

嘘に嘘を重ねて抜けるに抜けられない、どんどん追い込まれていく彼ら

始まりは友達を助けたい、と言ったささやかな好意であり友情からだったはずなのに、お金や名誉の前ではそれらは何と脆くて儚いんだろう。

お金も学歴も何もかも手に入れなければ、良い人生を歩めない、、、のか、、幸せになれないのか、、

ラストが秀逸で、気分すっきりと終わったのでホッとしましたが、肝心のリンの心中、それが最後の最後まで明かされないのでやきもきしました。

サスペンスドラマとしてもヒューマンドラマとしても社会派ドラマとしても、あらゆる角度から楽しめる映画、おススメです。


主人公リンのお父さん、よかったぁ、それとリン役の子(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、名前が長い)はモデル出身らしいのですが

冨永愛ちゃんにそっくりでもちろんスタイル抜群でした。


最初のカンニングは可愛いもんだったのに


誠実な目をしたバンクとバンクをそそのかすリン


次第に大掛かりなカンニングになっていく


時差を利用したカンニングについて4人で打ち合わせ


「STIC」でのカンニングがばれて、監視人に追いかけられるリン、ここもスリルいっぱい

実話に基づいて脚本が書かれたそう、世の中は厳しい。


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