fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

読む手が止まらないミステリー小説〈六人の噓つきな大学生〉

2022-05-29 10:52:20 | 読書

久しぶりに時間を忘れて読みふけりました。

と言ってもエンタメ系なので感動したというわけではないのですが

一体だれが犯人なんだろう?

状況は二転三転し誰?誰?誰が犯人なんだ?

と言うわけで、昨日は昼から延々と寝転んで最後まで読んでしまいました。

面白かったです。

(簡単なあらすじ)ネタバレありです。

SNSで急成長を遂げた『スピラリンクス』

その会社に入社するには過酷な入社試験(面接)が待っている。

そして、最終選考に残った優秀な6人の大学生に与えられた最後のミッションは

グループディスカッションだった。

それに向けて何度も話し合い次第に打ち解けて好感を持ちあった6人だったが

最後に急に変更されたディスカッション内容は

「誰が一番この会社に入社するのにふさわしいかを選ぶ」というものだった。

仲間だったはずの6人が一つの席を奪い合うライバルとなった。

 

作者浅倉秋成さんは、33歳ということで

SNSやアプリなどいかにも現代に即した題材にワクワクして読みました。

一生を決定すると言っても過言ではない過酷な就活。

今の若者は大変ですね。

私の時代は、男性は別にして女性はお嫁に行ってどうせやめるから

と言う理由で、就活に対してそこまでの真剣みはなかったような気がします。

(私だけかも)

広く洗練されたオフィス、ダーツやボードゲームに興じながらの会議

6人のだれもがこの会社に入ることを渇望している。

それなのに最後のグループディスカッションが

誰が適任かをみんなで選ぶ、なんてね。

6人の緊迫した心理戦がこっちにも伝わってきて

ハラハラドキドキでした。

途中、わー内容ドロドロ、と見せかけてラストは爽やかな読後感

なかなか読ませるミステリー小説でした。

2022年本屋大賞ノミネート

2021年ブランチBOOK大賞受賞

『このミス』では8位ということでしたが

読みたい人はどんどん増えているようです。

メルカリでもほとんどSOLDがついています。

私はこれから子育て仲間の友達3人に回します。

その後はやっぱりメルカリかな~。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする