読みやすい本ばかりですが
読書にハマっています。
池井戸潤さん、巷でよく聞く作家さんですが
初めて読んでみました。
〈アキラとあきら〉
(あらすじ)
零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。
生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。
やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。
逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。
生い立ちが全く違う2人のアキラがそれぞれの道を歩みながら、それぞれの価値観で交わりながら
成長していく姿を描いています。
2人とも最初は銀行マンになるのですが
銀行の内部の話しや融資の話など興味深く読みました。
山あり谷あり
失敗かと思えば紆余曲折あって最後は幸せになったり
生きていくという事は一筋縄ではいかない、と言う事を改めて思い知る内容でした。
2人の子供の頃の話にもたくさんのページが割かれていて
読み応え十分。
結構長い(約700ページ、文庫です)ストーリーですが
飽きずに読む事が出来ました。
でもまぁどっちかと言うと、男性向けの内容です。
この小説が映画化されたみたいで
この前映画を観に行った時に、予告が流れていました。
零細工場の息子役が竹内涼真さん
御曹司役が横浜流星さん
だそうです。
あの長い話をどうやって2時間くらいにまとめるのか、ちょっと興味ありますね。
大手海運会社東海郵船の御曹司であるアキラの方は
自分の宿命から逃れて別の人生を歩もうとするのですが
逃れられずに、決められたレールの上の人生を歩まなければならなくなります。
いわゆる2世も大変だなぁ、と思いました。