Pains パリの味

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ベーカーテクノサービス

ベーカリーコンサルタント、

2010-12-20 19:28:28 | Weblog


売れなくて困っているなら、コンサルの話を聞け。

1986年、パリに赴任してから売上不振店の改善に取り組んできました。91年からは、ハワイ、簡単に売上を作れる店を任されたことは無く、問題の多い店を転々とし、売上改善のノウハウが身に付いてしまいました。

最近は素人同然の方が開業するケースが多く見られます。自身の技術・知識が誰にも負けないと思い込んでいて、誰のアドヴァイスも聞き入れない、こんな方が何故かコンサルの依頼をしてきます。しかし、出向くと、こんな素晴らしいパンを作っています。しかし、売れません。どうしたらよいでしょうか。こんな様にオーナーは仰います。

そんなの当たり前です、配合、製法、使用材料、商品構成、価格、さらには売り場がでたらめ、旨くない上に、お客様に自慢をしてしまう、売り場の構成・陳列はフリーマーケット、これで売れれば誰も苦労しません。

今年このような方からの依頼が多くありました。依頼されれば一度は出向きます。これが私のモットーですから。ただ、聞く耳を持たぬ人たち、本当に疲れます。勝手にしたら。

パンの専門学校を出ただけでパン屋が繁盛すればもっと多くの人たちが開店しています。大手企業から新規参入もあるでしょう。

池上の店も中国人研修生がやっと戦力になり始め、クロワッサンが本来の姿に変わってきました。シュトーレンも作りました。1年かけて本場フランスの技術をたたき込み、天然酵母、冷蔵醗酵を理解させ、ミッシュブロート、パンドカンパーニュ、クロワッサン、パイ、デニッシュがどうにか売り物になってきました。彼ら体で覚えようとしています。

今、日本人はどうか?

コンサルの話を聞け。それも、経験豊かなコンサルの。

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