クロワッサン(ロアモンド池上店)
このモデルとなったクロワッサンがあります。1986年2月パリへ赴任した最初の朝、ホテルで食べたクロワッサン、それがモデルでそれからその風味、食感、内相を実現しようと改良してきました。
このロアモンド池上店でも、最近やっと品質が安定し、ほぼ満足の行くクロワッサンになってきました。まだまだ未完成ですが、かなり近くなったと思っています。
一つ満足できない点は、口溶けにあります。口の中でシュワシュワと溶けて口の中に残留物が無いこと。パリで食べたクロワッサンは、口の中に解けずに残る生地の破片が全く無かった記憶が在ります。配合は小麦粉、イースト、塩、バター、モルト、水で、塩とイーストはこれ以上の組み合わせは無いと思えるくらいテストを繰り返してきました。バターはチャーニングのしっかり出来た物を使い、これもテストをしてきました。後は小麦の選択とそのブレンド比だけでしょうか。今、小麦粉のブレンドでその時の感じを出そうと努めています。