奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

大神神社に行く

2023-02-17 21:06:52 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第720弾


2月6日に三輪坐恵比須神社の本えびすに行ったついでに、以前、大神神社に行ったときに見損なった一の鳥居も見ることにしました。



これは大神神社の大鳥居です。高さが32mもある巨大な鳥居です。



そのすぐ裏に大神神社の境外摂社である綱越(つなこし)神社がありました。ここは平安時代に書かれた延喜式神明帳にも村社として載っている古社です。祭神は「祓戸の大神」で、大神神社で行われる大神祭の前日に神主以下奉仕員が初瀬川で禊の後、ここで御祓いをすることになっているそうです。



鳥居から中を見たところです。



これは拝殿。



そして、本殿でした。



綱越神社の横の道を行くと、左手に一の鳥居が見えてきました。



この道がもともとの道だったのですね。



鳥居を越えると「ふちもと橋」という小さな橋がありました。



そして、正面に「大神教本院」と書かれた建物がありました。てっきり新興宗教だと思ったのですが、家で調べてみると、意外な歴史がありました。慶応3年の王政復古の大号令の後、王政復古・祭政一致が宣言され、律令制にならって神祇官が復活しました。そして、神仏習合となっていた神社と寺院を分離する神仏分離令が出されました。これを契機に、それまで抑圧されていた神官や農民らを中心に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れました。しかし、神祇官は機能せず、代わりに教部省が設けられ、国民教化運動を行う教導職が設置されました。一方、上知令で土地を召し上げられた仏教各宗は連合で大教院設立を政府に建白し、明治5年に教導職の道場として神仏合同で大教院が作られました。このとき、各府県には中教院が、神社・寺院には小教院が作られました。この「大神教本院」もその小教院が源になっているようです。その後、大教院は廃止されて、大神神社小教院は大神教会と名前を変え、神社から分離独立したようです。複雑すぎてよく分かりませんが。



これは三柱鳥居だそうです。宇宙創成のときの三柱の神を表しているようです。



ついでに大神神社もお参りすることにしました。これは二の鳥居です。



そして、末社の祓戸神社です。





大神神社拝殿です。





これは「巳の神杉」です。大神神社の祭神である大物主大神は蛇に変身したという伝承があるとのことですが、白い蛇(巳)が杉の洞を出入りするところからこう呼ばれているようです。





しめ縄です。



おそらく、正月に飾られていて兎の大絵馬です。

この後、祈祷殿の前の「なでうさぎ」を撫でて、「ささゆり園」をちょっと覗いてから帰りました。ささゆりは5月下旬から6月中旬が見ごろだそうです。