奈良散策 第1426弾
今日(2月11日)は廣瀬大社の砂かけ祭の日です。テレビでよく報道されるのですが、まだ、行ったことがなかったので、ちょっと行ってみることにしました。砂かけ祭は正式にはお田植祭といいます。この日は午前十時半から「殿上(でんじょう)の儀」があり、午後二時からは「庭上(ていじょう)の儀」があります。「庭上の儀」は砂をかけあうので、砂まみれになるのは大変だろうと思って、午前中の「殿上の儀」だけ行くことにしました。


廣瀬神社にはちょうど10時ごろに着きました。午後の「庭上の儀」は人がいっぱいだろうけど、午前中の「殿上の儀」は拝殿の中で行われる神事なので、空いているだろうと思っていました。でも、廣瀬大社に近づくと、道々、交通整理の人が何人も立っています。廣瀬大社に着くと、いつもの神社の駐車場ではなく、奥の会社の駐車場に誘導されました。そこもかなりいっぱいになっているので、少し驚きました。参道には屋台がずらっと並んでいました。


鳥居と扁額です。廣瀬社と書かれています。廣瀬大社は日本書紀や養老律令などにも出てくる古い神社で、龍田の風神・廣瀬の水神として並び称された神社です。


鳥居をくぐって境内に入ると中央に結構な量の砂が置かれていました。この砂をかけあうのでしょうね。



境内の中央には橘の木があり、実がいっぱいなっていました。廣瀬大社の縁起によると、「崇神天皇9年(前89年)廣瀬の河合の里長に御信託があり、沼地が一夜で陸地に変化し、橘が数多く生えた。このことが天皇に伝わり、この地に社殿を建て祀られるようになる。」ということで、橘は廣瀬大社にとっては大切な木になっています。

こちらが拝殿です。

拝殿から本殿の方向を見てみました。

拝殿の中には椅子が多数並んでいました。


殿上の儀は午前十時半からなのですが、15分前頃に巫女さん二人が拝殿内に入りました。

まだ、時間があるので、少し境内を見て歩きました。「すな丸くんがいっぱい!」と書いた台が置かれていました。抽選会があるようです。

拝殿の向かって右にこんな砂山が作られていました。

砂を袋に入れて持って帰ってもよいようです。厄除けに家の庭の四隅に撒けばよいとのことですが、うちは庭がないので、今回はパスです。

申し込むと1,000円で松苗と田餅もいただけるようだったのですが、これもパスしました。

本殿を撮ってみました。


ついでに拝殿側から狛犬も撮りました。変わった形をしていますね。

神事はまもなく始まるはずですが、まだ、巫女さんが座っているだけです。

5分前になると宮司さんがやってきました。

拝殿では巫女さんの横に男性が二人座りました。巫女さんを含め、この四人はお田植の所作で重要な役割を果たします。巫女さんは田植を行う早乙女役。白い装束の方は苗代作りや田作りを行います。黒い装束の方は牛の役です。

そして、「殿上の儀」が始まりました。初めに、宮司さんの祝詞奏上が本殿内で行われました。


それが終わると、巫女舞です。この後、お田植の所作になるのですが、少し長くなったので、次回に回します。