奈良のむし探検 第36弾
7月30日午後に家の近くで虫探しをしました。シロバナサクラタデに来る虫についてはすでに報告したので、その他の場所で撮った虫を出します。
最初は田んぼの脇に生えていたカヤツリです。たぶん、ホソミキンガヤツリという外来種だと思うのですが、似た種もあるのでよくは分かりません。
これはクロヒラタヨコバイ。
それに、たぶん、マツアワフキ。
これはネコハエトリ。
それにアシナガバエ科のAmblypsilopus属かな。
これがちょっと迷いました。最初、後腿節の内側が黒いので、ブチヒメヘリカメムシかなと思ったのですが、どこか違和感があるので、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」を見て、コブチヒメヘリカメムシかなと思いました。図鑑によると、決め手は頭部の毛らしいのですが、残念ながらそこまでは見えません。
これはホシハラビロヘリカメムシ。
小さなハチですが、以前はハエヤドリクロバチとしていたかもしれません。ちゃんと調べていないので、よく分かりません。
これはササグモ。
アシナガグモはややこしいので以前は調べていなかったのですが、上顎の刺の配置を「日本産クモ類」に載っている図と比べると、ある程度見当をつけることができそうです。これはアシナガグモ Tetragnatha praedoniaに似ている感じです。
これはこの間教えていただいたクロガケジグモなのかなぁ。
最後はクルマバッタモドキだろうと思います。
雑談)クロスジチャイロテントウがシロバナサクラタデの花に潜り込んでいる写真で、ささきさんから蜜か花粉を食べているのか、テントウムシは肉食なのでアブラムシでもいるのでしょうかというコメントをいただきました。それで、今日はシロバナサクラタデがいっぱい咲いているところに行って、クロスジチャイロテントウを探してみました。なかなか見つからなかったのですが、1匹を見つけるとその周りに数匹いることが分かりました。みな、花の周辺をうろうろして時折花に頭を突っ込んでいます。「テントウムシハンドブック」を見ると、テントウムシの食性は大きく分けて、肉食性、菌食性、草食性に分けられるそうです。菌食性はキイロテントウでうどんこ病菌を、草食性はニジュウヤホシテントウなどでナス科の葉を食べるようです。肉食性はアブラムシ類、カイガラムシ類、キジラミ類など半翅目、鱗翅目・甲虫目の幼虫、ダニ類を捕食するとのことです。ということは、花の中にいる虫を食べているのかもと思って、花ごと採集してきて、虫を調べてみました。まだ、一部しか調べていないのですが、ハナアザミウマ類が何匹か、それにニセケバエ類やほかのハエ類がいました。それにたぶん、ダニ類もいそうです。写真ではアザミウマのいる花に潜り込んでいる写真が撮れたのですが、それを食べているのかどうかは分かりませんでした。文献を調べたのですが、クロスジチャイロテントウの食性については記載論文を含め、載っていません。もう少し調べてみます。
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