奈良散策 第1391弾
大和郡山市では大晦日に神社で砂の道をつくるという慣習があるそうです。実は、まだ見たことがないのですが、先日、テレビのクイズ番組で紹介されていたので、今年は一度見に行こうということになりました。クイズに出ていた場所は大和郡山市の白土町にある白坂神社です。そこで、12月27日に下見に行ってみました。
白土町は大和郡山市の東部にあります。車を県道754号線の近くに置いて、歩いて行ってみました。
しばらく歩くと住宅地が見えてきました。周りが田んぼで囲まれていて、その中に住宅が固まって建っています。おそらく、昔、環濠集落だったのでしょう。
町の中の狭い道を歩いていたら、浄福寺というお寺に着きました。
そこを回りこむと白坂神社の鳥居が見えてきました。
鳥居をくぐると正面に拝殿があります。中央が通路になっている割拝殿です。
祭神は倭健命と弟橘姫命だそうです。この神社については情報が少ないのですが、大和郡山市の出している「郡山の歴史と文化」には載っていました。鎮座の由来は分からないが、市域にはほかに倭健命を祭神とする神社はないこと、境内に西大寺を再興した高僧興正菩薩(叡尊)の銅像を安置した小堂があることなどが書かれていました。
狛犬を撮ってみました。
こちらは本殿です。
拝殿から鳥居を撮ってみました。
拝殿の横を進むとそのまま浄福寺の境内に入ります。明治時代の神仏分離の影響を受けなかったようです。
こちらは浄福寺の本殿です。このお寺は浄土宗のお寺ということしか分かりません。
境内の一部が墓になっていて、宝篋印塔がいくつか建っていました。Wikipediaによると、宝篋印塔は墓塔・供養塔などに使われる仏塔の一種で、中国から渡ってきたもののようです。
まだ、時間があったので、ここから南の横田町にある和爾下神社まで歩いてみることにしました。途中、林の中に忽然と現れたような、怪しげな神社がありました。Google Mapには天神神社と出ていますが、まったく正体が分かりません。
それでも狛犬を撮っておきました。意外に可愛い顔をしています。
奥にある祠です。
その斜め向かいにある五條運輸という会社の入り口に叡尊誕生之地と書かれた石塔が建っていました。Wikipediaによると、叡尊は鎌倉仏教を代表する一人で、廃れかけていた戒律を復興し、衰退していた南都西大寺を再興したとのことです。
ここから和爾下神社まではまだまだ距離があるので、次回に回します。
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