奈良散策 第708弾
1月31日は奈良の西大寺に行ってみました。西大寺は今回が初めてです。寺の説明書によると、西大寺は奈良時代の764年に称徳天皇が四天王像の造立を発願されたことに始まります。造営は780年まで続き、48ヘクタールに百十数宇の堂舎が建てられ、東の東大寺に匹敵する官大寺でした。その後、平安時代に再三の災害に会い、廃れてしまいましたが、鎌倉時代に興正菩薩叡尊が復興に当たり、新たに真言律宗の根本道場として整備されたそうです。その後、兵火により多くの堂塔を失い、現在に至っているとのことです。
当日は西大寺駐車場に止めました。そこから境内に入ると、正面に愛染堂が見える参道を歩きました。
右側に護摩堂がありました。1624年建立で、奈良市指定文化財になっています。
そして右側に重要文化財の本堂が見えてきました。本堂は後でお参りすることにして、この日はまず境内を歩いてみました。
これは本堂の前にある東塔跡です。奈良時代には東西両塔が建てられたのですが、平安時代に焼失、東塔は後に再建されたが、再び、室町時代に焼失してそのままになっているようです。
これは奈良市指定文化財の鐘楼です。もともと摂津の多田院にあったものですが、幕末から明治初めにかけて移されたようです。江戸時代の寛文年間の建立とされています。
こちらは平和観音像です。
これは愛染堂です。京都近衛政所御殿を1762年に移転したものだそうです。内部には重文の愛染明王坐像が秘仏として安置されていますが、2月4日まで公開されているので拝見することにしました。入り口で本堂、四王堂との共通券を買いました。この像は鎌倉時代に叡尊が願主となり造らせたものだそうです。ただ、暗くてよく見えなかったのですが、すぐ横に江戸時代の複製品があったので、そちらの方をじっくり観察しました。そのほか、国宝の興正菩薩叡尊坐像もありました。
仏像を拝見した後、外に出て愛染堂を見上げると、屋根にこんな獅子が載っていました。
これは愛染堂の隣にある大黒堂です。
そして、本堂の横にある手水舎の龍。
それから宗務所です。
この後、境内をもう少し歩くことにしました。西大寺には3か所の池があるのですが、そのうちの一つです。
池の向こうに地蔵様が多数並んでいました。
そして、南門です。以前は開いていたのですが、今は閉められています。
次は本堂の中を拝見することにしました。中に入ると壁一面に照明が置かれ、大変厳かな雰囲気でした。本尊は重文の釈迦如来立像、それにやはり重文の文殊菩薩像、四侍者像などがありました。
本堂の屋根にもこんな獅子が載っていました。
次は聚宝館に行ってみました。ここは宝物殿のようなところで、別料金でした。
そして、最後は四王堂です。ここは四天王像を造立のために建てられたお堂で、「西大寺はじまりのお堂」だそうです。中には四天王立像が邪鬼の上に載っている像が置かれているのですが、この邪鬼が当初のものだそうです。その横には高さ6mにもある大きな十一面観音菩薩像が置かれていました。
西大寺はどのお堂も荘厳で、大寺の雰囲気が漂っていました。
境内で撮った動物の写真です。猫がいました。歩き方が堂々としていて、何となく威厳のある動きでした。
平和観音像の横でトラツグミを見ました。奈良に来てから初めてで、ちょっとした収穫でした。
雑談)昨日、この西大寺のブログを入力した後、プレビューで見ると、最後の一文しか表示されていません。ときどきプレビューが表示されないこともあるので、どうせ何かのトラブルだろうと思って、そのまま「投稿する」ボタンを押したら、何と最後の一文だけしか載っていませんでした。いろいろやってみたのですが、結局、駄目で、ブログの記事は削除しました。長々と書いた文が消えてしまったショックで、昨日はブログを出すのを止めました。そこで、今日はテキストエディターでまず文を作り、それをコピーして投稿しました。以前、Yahooブログを出していたころはよくこんなことがあったのですが、goo blogになってからは初めてでした。
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