奈良のむし探検 第25弾
6月14日の午前中に田んぼ→養魚池→ため池のコースで虫探しに行きました。その時の写真です。本当は前日(13日)の夕方にカブトエビの尾節の撮影に行ったのですが、まだまとまっていないので、後に回します。
まずは田んぼでの虫探しです。これはヒゲナガヤチバエだと思います。
ハエトリグモが何かを捕まえているのですが、葉の裏側にいたので、よく分かりません。
これは養魚池の近くにある作業小屋の壁で見つけた虫です。素早く壁を登っていたので、ゆっくりと撮る暇がなかったのですが、クロモンサシガメだと思います。翅が短いのですが、「日本原色カメムシ図鑑第三巻」によると、「翅に多型が現れ、短翅型の出現率は高い」とのことです。
この後はため池の周辺にあるクズの葉上で虫探しをしました。これはマメコガネ。
これはいつもいるアシナガバエ。翅脈から、Amblypsilopus属だろうと思っています。
これは大阪にいたころ、よく見かけました。一度、捕まえて検索をしたことがありました。詳細はこちらに載せていますが、検索した結果はイエバエ科のチャバネヒメクロバエになりました。
これは変わった止まり方のユスリカです。初め、ミクロ蛾が止まっているのだと思っていたのですが、拡大して撮ってみたら、ユスリカでした。名前は分かりません。
これはメダカナガカメムシ。
それから、この間もいたオナガササキリではないかと思われる幼虫です。
翅がちょっとおかしいですが、ホオズキカメムシだと思います。
最後はまたユスリカでした。ユスリカも♂を採集すれば検索ができるかもしれないのですが、とにかく面倒な検索なので、最近はパスしています。虫はまだほかにいたのですが、次回に回します。
雑談1)今日は晴れていたので、久しぶりに大和民俗公園に行ってみました。意外な成果がありました。まずは、鳥。目の前の枝にキビタキが止まってくれたのでうまく写真が撮れました。ヤマガラもいたのですが、こちらはちょっとボヤボヤです。ヤマガラも入れると、これで奈良県で撮った鳥は68種になりました。チョウでは、ミドリヒョウモンとミズイロオナガシジミの写真が撮れ、全部で28種になりました。それに、ギンヤンマが産卵しているところが撮れました。たまには行ってみるものですね。
雑談2)今朝、田んぼに行ってみると、あれだけたくさんいたカブトエビが数えるほどになっていました。田んぼの中にはたくさんのカブトが落ちています。カブトエビを初めて見たのが6月6日。今日は17日なので、わずか12日間でほとんどいなくなりました。それに引き替え、カイエビはどんどん数が増しています。それと、オタマジャクシも増えてきました。田んぼは変化があって面白いですね。
雑談3)昨日、いつも行くため池の周りで虫探しをしようとしたら、とにかく、蚊がいっぱいいます。手で追い払いながら撮影したのですが、腕を3か所も刺されてしまいました。それで、今朝は長袖を着て、ため池にはあまり近づかないようにしました。ため池はいくつかあるのですが、いつも通るため池のそばで散歩しているおじさんに会いました。池に金魚の稚魚がたくさんいますねというと、これは金魚すくいに使う金魚だとのことです。先日、佐保川から戻る途中で、地元のおばあさんと話しました。そのおばあさんが嫁いできた昭和30年代ごろから金魚を飼う家が増えて、金魚で大儲けしたので、皆次々と土地を買い、養魚池を増やしていったとのことでした。でも、最近は金魚を飼っている人はほとんどいなくて、田んぼにしたりしているが、若い人が田植えを手伝わないので、機械を使って年寄りばかりがやっているとのことです(トラクターを使って耕すと田んぼの四隅に土が溜まるのですが、そのままにして田植えをしていると嘆いておられました)。
雑談4)大和民俗公園の写真を整理しているとき、NIKON D7100で撮った写真データ(EXIF)を見ると、"focus distance"という項目があるのに気が付きました。これは被写体までの距離を表しているデータのようです。こんなデータがあるとはまったく知りませんでした。これがあれば写真から被写体の大きさが推定できます。早速、以前もやったように距離を変えてスケールを撮影して、倍率とイメージセンサーから被写体までの距離を測りました。私の使っているAF-S Micro NIKKOR 85mmというレンズは内焦式レンズと言って、組み合わせレンズの互いの位置を変化させてフォーカスを行うので、フォーカスを変化させてもレンズ全体の長さが変わりません。その代わり、フォーカスが変わると若干ですが、焦点距離も変化します。これについては以前も測定したことがあります。今回、また同じことをして、"focus distance"により被写体までの距離が分かれば、グラフのフィッティング曲線を使ってレンズの焦点距離を求め、それから倍率を計算すると、被写体の大きさが推定できるはずです。そう思って実験をしてみました。確かに、"focus distance"の値と被写体までの距離の実測値は4.5%の誤差で一致し、互いにほぼ比例関係になっていました。ただ、以前と同じ方法でレンズの焦点距離を求めると、どうも値が違います。今日もう一度やり直したいと思っています。
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