ジョージ秋山『銭ゲバ』

ものつくりたいの同志源五郎から借りて『銭ゲバ』を読みました。題名だけは子どものころから知っていていつか読みたいと思っていました。
ひどい話ですが、今でもまだ通じる話かもしれません。資本主義はますます幅を利かせているのだから。今ふとデヴィット・フィンチャー監督作『ファイト・クラブ』を思い出しました。風太郎はある意味丘の上の愚者、すべてを知ってしまった賢者かも知れません。ラストは衝撃的でした。

詩８０「ズボンがやぶけているよ。」

ぼくの心がうごくのは
ズボンの裂けめを見たときです。
あの日あの人待つあいだ
ズボンの裂けたの見つけたら
はずかしいやらおかしいやらで
てれた笑いをうかべては
つよいしあわせ感じました。
いまでもズボンは破れています。
見るたび　心がうごきます。

パステル画はじめます

パステル画０１。
今日からパステル画も公開していきます。

詩７９「或る狒々の独白」

整った美しい顔立ち。
凛として優しげな眼差し。
すらりと細く長い四肢。
はっとするほどの黄に
強い黒の斑。
私はあなたに恋をしている。
適わぬ恋だと理解している。
あなたの美しさと
私の醜さを理解している。
種別の違いを理解している。
寄れば理により食われることも
理解をしている。
あなたが私に気付かない
遠く離れたところから
あなたをそっと見るだけで
それだけで　私は十分
満足ですが　何れ
近く寄りたくなれば　その時は
私を引き裂き　食べて欲しい。
あなたが私の死　ならば
それは私の歓びです。

板絵一枚描きました

板絵を一枚描きました。たて約３０㎝×横約２０㎝。油絵です。