カフカ『変身』

カフカの『変身』を読みました。いつか読もうと思って買っていたのをすっかり忘れていて、偶然発見したので。
これまでいろんな解釈をされてきた作品だろうし、カフカ自体不条理の作家と言われてるくらいだから、読み解くということはしません。
グレーゴルが虫に変身し次第に適応していく過程に、その不条理に対する怒りよりも冷静な思考で対処していこうとする態度や家族のことを慮って少しでもこの状況を改善しようとする努力の姿がみえ、そこにどうしようもなく哀しさを感じました。そしてグレーゴルの最期の数行。
「自分が消えてなくならなければならないということに対する彼自身の意見は、妹の似たような意見よりもひょっとするともっともっと強いものだったのだ。…………、ふと首がひとりでにがくんと下へさがった。そして鼻孔からは最後の息がかすかに漏れ流れた。」
切なくてとても美しい最期だと思いました。

詩８６「りゅうせんけい」

かみさまおれを
せかいいち　はやい
りゅうせんけい
にしてくれ
あの　にくい
なまりのりゅうせんけい
よりも　はやく

パステル画 ４枚目 ホープ

パステル画の４枚目です。

詩８５「ただ 今 咲くだけ」

透明の花瓶
赤と白
寄り添っているのか
ただ咲いているのか
お互いに
先は無く
ただ　今が
あるだけ
今を　ただ　ふたりで
咲いているだけ

板絵 描きました

板絵一枚描きました。ひ鳥。縦約３０㎝×３０㎝。油絵です。