
いずれのくにの。
あなたさま。
年経たワニが。
求める手。
目も見えず。
耳も聞こえず。
ただあなたの。
手のぬくもりが。
かつての河の。
ロマンスを。
思い起こさせ。
静かに。
静かに。
眠りに。
つくのだ。
あなたさま。
年経たワニが。
求める手。
目も見えず。
耳も聞こえず。
ただあなたの。
手のぬくもりが。
かつての河の。
ロマンスを。
思い起こさせ。
静かに。
静かに。
眠りに。
つくのだ。

前々から南方熊楠には興味があったので、水木しげるやしお手軽に読んでみようと思って手にとったが、全然お手軽やなかった。
粘菌のことは詳しく書いておらず、とにかくその破天荒ぶりを中心に描いているが、これがまたおもしろい。妖怪が妖怪を描いている感じがする。うーん、これをかわきりにしてやろう。