帰省している間にこちらに行ってきました。
先週、ニュースで見ることの多かった国立公文書館です。
ここで開催されていたのはこちら。
「夢みる光源氏 公文書館で平安文学ナナメ読み!」です。
敬宮愛子さまが先週おひとりでの初ご公務で鑑賞されました。
私が行ったのは4月下旬だったのですが、この特別展を知った時に「愛子さま来ないのかな?」と思ったので、愛子さまのおひとりでの初ご公務がこの特別展でよかったな~とニュースを見ながら思いました。
私自身は源氏物語、読んだことありません。漫画の「あさきゆめみし」で読んだ程度なので源氏物語についての知識は深くないです。
NHKの「いいね、光源氏くん」で久しぶりに光源氏という名前を聞き、大河ドラマ「光る君へ」で平安時代を楽しんでいる程度ですが、この特別展の開催を偶然知り行くことができてよかったです。
そもそも、国立公文書館ってどこ?って感じでして。。。
東西線竹橋駅から数分で皇居の近くにあります。昨年、お友達と国立近代美術館に行ったのですが全く気付かず。近代美術館の少し先なので気付かないのは仕方ないと思うんですけど、行き方を調べたときに地図上に現れても全然気づかなくて。
お恥ずかしいながら、国立公文書館というものがあることをこの年まで知らなかったわけです。
その国立公文書館で開催されていた「夢みる光源氏」ですが、
「夢」をテーマに源氏物語やその注釈書を中心とした平安文学に関する資料を展示していました。
いただいた資料には
和歌や物語には「夢」が神仏のお告げであったり、なき人からの伝言であったり、不思議な力を持つものとして描かれています。それは当時の進行・文化のひとつであり、これらを読むことによって平安貴族の精神世界に迫ることができます。
と書かれていました。
資料の撮影は可能だったので一部ご紹介します。
・プロローグ
『古今和歌集』から小野小町の和歌「思ひつつぬればや人の見えつらむ夢としりせばさめざらましを」により、平安貴族の夢に対する関心について紹介。
第Ⅰ章 和歌・漢詩に描かれた「夢」から拾遺和歌集
第3番目の勅撰和歌集。源氏物語とほぼ同時代の成立で花山院もしくは藤原公任が撰出したとする説がある。
資料の説明を読みながら「花山院って本郷奏多か!公任は町田啓太か」と光る君へで演じている役者さんを思い浮かべるのは楽しいものでした。
第Ⅱ章 物語と随筆に描かれた「夢」から「枕草子」
清少納言(光る君へではファーストサマーウイカ)が記した随筆です。平安貴族は「夢」で吉凶を占っていて「うれしきもの」の章段には一喜一憂する様子が記されているそうです。
この資料は慶長年間に刊行された古活字版で紅葉山文庫旧所蔵(江戸城内の紅葉山に設けた図書館)。
伊勢物語註絵入
◆第Ⅲ章 『源氏物語』の「夢」から「源氏物語」
第Ⅳ章 『源氏物語』研究の来た道
源氏物語奥入
第Ⅴ章 光源氏たちの「現実」より御堂関白記
藤原道長(光る君へでは柄本佑)の日記。
藤原道兼が花山天皇を欺いて出家させる話が書かれた「大鏡」
光る君へでのこのシーンが思い出されました。
ほんの一部、ご紹介しました。
この資料の他に壁に「挿絵で読む源氏物語」がありまして、これを読むのがちょっと大変でしたけど面白かったです。読んでいるお客様が他にいらしたので写真は撮りませんでした。
やっぱり源氏物語に出てくる女性が多すぎて訳が分からなくなります。
名前が覚えられな~い。
光る君への藤原姓の多さも訳が分からなくなりますけどね。
春の特別展、夢みる光源氏は3月16日~5月12日まで開催されていました。
運よく帰省している間の開催で行くことができてよかったです。
「春の特別展」なので他にも特別展があるのかなと思いHPを見たところ、
6月からは企画展「1964 公文書で見る東京オリンピック開催への道」を開催するそうです。
今年はパリ五輪がありますから合わせたのかな~。
国立公文書館ではこの先どのようなイベントが開催されるのか楽しみになりました。
通常、国立公文書館では明治期から現代に至る国の政策決定に関する重要な公文書を保存しています。
GW中は普段はレプリカを展示している日本国憲法の原本が特別展示されたそうです。